「運動×栄養×休養」のゴールは認知症予防

深く考えもしないで生きていると、チコちゃんばかりか子供にも孫にも「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまいそうですが、日本メディカルダイエット支援機構は冗談半分で「ボーっと歩いてんじゃねーよ」いうことを話しています。歩くことは健康によい、足腰によい、ということだけでなくて、認知機能の改善に役立つという発表もされています。
認知機能の改善によいということを信じて、これを目的にして歩くとなると、効果がある方法で歩きたいという考えが出てくるのは当然のことかもしれません。もちろん、筋肉を上手に使うことができる姿勢で、歩幅を広げて、かかとから着地して、足底を触れさせたあとに拇指(親指)で蹴り出すように勢いのよい足の踏み出しをするという歩き方をすれば、筋肉が強く刺激され、心肺機能も高まり、血流もよくなり、これが脳の働きに好影響を与えます。こういった歩き方を、認知機能が気になる世代になってから始めるのは難しいという人もいます。そういった方々でも実践できるように私たちがすすめているのはノルディックウォーキング です。
効果のある歩き方を継続するだけでなく、認知機能向上につながる栄養も重要で、この運動と栄養を組み合わせることで、より効果が高められます。これは運動と休養、栄養と休養の組み合わせについても言えることで、健康に役立つ3つの要素の組み合わせによって健康効果を高めることをメディカルダイエットの手法として実践してきました。この手法を認知機能の改善に役立てようと、運動と栄養、運動と休養、栄養と休養の3種類の組み合わせについて研究してきました。
これを実証して、地域の認知症予防に役立てようとして、日本メディカルダイエット支援機構が事務局を担当して、地域の有志とともに健康ウォーキングクラブの活動を始めています。そのスタートとしているのは岡山県和気町で、その名称は和気健康ウォーキングクラブとしています。健康ウォーキングというと認知機能改善だけでなく、他の目的をもって参加する方もいます。そこで、認知機能改善を目的としてウォーキングのほかに栄養、休養などを求める人を対象として認知機能向上推進協議会なる組織も立ち上げています。これも和気町版からスタートさせていきます。