あくまでも噂話21「バイブル商法の手先?」

ゴーストライター歴は、公式発表では当時は中堅出版社であった今は大手出版社の仲間入りをした会社で150冊、それ以外の超大手から中小の出版社で34冊の計184冊ということになっています。この公式発表は書籍形態のもので、小冊子と呼ばれる、一応は書籍扱いではあるものの、ほとんど広告的な出版物も20冊以上書いてきました。
なぜ小冊子を公式カウントにしていないかというと、ちゃんとした書籍とは違って、商品(健康食品など)の販売を念頭においた出版物で、場合によっては商品サンプルとともに配布されることもあったからです。
小冊子ではなくて書籍の形をしていて、本文も商品販売について何も書かれていないのに、最後のページに、なぜか問い合わせ先が載っているものもあります。その問い合わせ先も団体であって、会社ではないものの、電話をかけてみると販売会社を紹介されるというようなこともありました。これは違法性が強いということで、今ではできなくなっています。
それに比べると小冊子のほうは、会社名も商品名も出てこなくて、ただ素材の有効性を述べるだけですが、コンパクトなので配布しやすく、商品と一緒に渡して、商品では一切述べられない有効性(効能効果)を代わりに伝えるツールともされています。
出版物としてはまともであっても、もともとが販売を意識して作られるものなので、この執筆に関わった者としては、書籍ではなくて、広告の一環のように感じてのことです。
それだけでなくて、「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的考えについて」という厚生労働省の通知に関わったことからアドバイザリースタッフ養成の法律講師となりました。いわゆる健康食品の法律の先生をするだけでなくて、法規制に詳しいなら安心して任せられるとの大手出版社の判断もあって、週刊誌で98回にわたって健康食品の連載をしてきて、各社の商品と販売の実態を知ることができました。
それがあるから小冊子のオファーが相次いだのですが、小冊子も健康食品も正しいものであっても、バイブル商法の手先にもなりかねなかったので、あえてカウントしてこなかったのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)