あさっての次は「しあさって」か

地方ネタを紹介するテレビ番組にアイデアを提供しています。一定の土地を取り上げることから、特徴的な食品や風習などは、その土地にだけ特徴的であるように紹介されることもあります。広域での情報として提供しているのに、一地方だけのこととして番組が組み立てられていると残念な気持ちにはあるものの、番組の性格から仕方ないと思います。そこで、私たちのサイトだけですが、多くのメディア関係者が見てくれていることから、情報発信をしているところです。今回のテーマは本日の3日後の呼び方です。
テレビ番組では三重県の呼び方として紹介されたのですが、あした、あさっての次に「ささって」があって、その次に「しあさって」が来るので他の地域の人は、しあさっての約束を言われたときには曜日も確認しないといけないという内容でした。これはテレビネタとしては、よくできています。
三重県だけなのか、それ以外の地域でも使われているのかというと、ささっては富山県でも岐阜県の飛騨地方でも使われています。
全国的には、あした、あさっては同じですが、その次に来るのは違っていて、関東では「しあさって、やのあさって」の順番ですが、東京以外の関東では「やのあさって、しあさって」の順番です。標準語が全国に広まったのと同様に、全国的に東京の呼び方が広まってはいるものの、東北では本日の三日後は「しあさって」と「やのあさって」が混合しています。4日後はというと、3日後がしあさっての地域では「やのやのあさって」となり、やのあさっての地域では「さあさって」となります。これは、ささってと共通している感じがしますが、4日後の呼び方なので、これを取り上げるとややこしくなります。
北海道では東北の影響を受けているのではなく、関東の影響か「やねあさって、しあさって」となります。西日本では、あさっての次は「しあさって」なのですが、5日後が「ごあさって」、6日後が「ろくあさって」となる地域もあります。こうなると、どの地域でも曜日を確認しないと待ち合わせができなくなるというのは同じことです。これを紹介すると、どんどんややこしくなり、地域性のネタではなくなるので、あえて三重県のネタだけにしたのもわかるような気がします。
ちなみに漢字で表現すると、1日後は明日、2日後は明後日、3日目は再明後日、4日目は弥明後日というのが一般的です。