どうすればカイジ顆粒を使うことができるのか

「医薬品である漢方生薬が日本では健康食品として使用できる」という話は、中国の医薬品の事情がわかっていないと、違和感を感じるかもしれません。日本の健康食品は、あくまで食品であって、医薬品ではありません。中には健康食品は医薬品の成分が薄いもの、といった勘違いをしている人がいるのは事実ですが、日本では医薬品は化学合成品であって、天然素材をそのまま使っているわけではないので、こういう考えをするのも当然かもしれません。
しかし、中国では天然素材の生薬を徹底的に生成して、医薬品レベルまで高めるということが行われています。ここで取り上げるカイジ顆粒の槐耳(かいじ)は、槐(えんじゅ)の古木にだけ生える耳のような形をした硬いキノコが三弁も重なった特殊な形状をしています。この抽出エキスを顆粒にしたものが中国では医薬品の金克槐耳顆粒であり、同じ原材料がそのまま日本に輸入されて、健康食品の素材となっています。つまり、中国の医薬品の成分を、健康食品として使うことが許可されているのです。だから、これを使おうと思ったら、普通の健康食品と同じように検索すれば購入することができます。
カタカナでカイジとなっているのは、医薬品で使われている金克槐耳と勘違いされないようにとの配慮もあります。健康食品は、あくまで食品扱いなので、医薬品と一緒に使うことは想定されていません。医薬品の有効性が例えば血圧を下げるものだとすると、同じ有効性がある健康食品を使うと血圧が下がりすぎることから使用量に注意するか、むしろ一緒に使わないことが医師から指示されます。この有効性の重なりは“相互作用”と呼ばれます。その相互作用を上手に使えば、医薬品の効果を高めることも、場合によっては医薬品の量を減らすこともできます。そのことによって副作用を弱めることもできます。
カイジ顆粒の場合には、医薬品と一緒に使うことを想定して開発された中医薬素材なので、どの医薬品に、どれくらいの量を使うと、どのような結果になるのかについても研究されています。このような健康食品が他にもないことも、カイジ顆粒が注目されているところです。