なぜトンデモ説をメディアで話す医師が減らないのか

トンデモ説というのは、話の表面だけを聞いていると、納得できそうなことであっても、根本を知ると、どうも違うのではないかと指摘されるような説を指しています。これが宝探しや観光地で説明される由来のようなことなら、それほどピリピリと反応することもないのかもしれませんが、トンデモ説が身体のこと、健康や医療のことという命に関わってくる話だと、簡単に見逃すことはできなくなります。
そんな、とんでもないトンデモ説が全国メディアの視聴率が高いテレビ番組で医師が話しているのを見ることが多々あります。根本を理解している方なら、反発も批判もするのでしょうが、一見すると正しいことを言っているように聞こえてしまうことだと、そのまま信じてしまうこともあります。一般論としては正しくても、特定の人には身体を害する結果となることもあります。少なくとも注意すべき人がいること、危険となる人もいるので医師への相談をすすめるというコメントくらいはしてほしいのですが、それもない番組も少なくないのです。
日本メディカルダイエット支援機構の理事長は、メディアにも専門医の学会などにもルートがあるので、番組終了後に、どうしてそんなことになったのかを確認することがあります。視聴率のために、わざわざ言葉足りずの番組にしているのではなく、専門医が提出した資料を元に番組を制作しているということもあります。その資料が問題で、最新情報でないと間違いを起こすことがあります。番組を視聴者の立場で見ていても、これは古い資料を使っているな、と気づくことがあります。
平成時代が終わり、令和時代になったのに昭和時代の情報のままだということもあります。こういったことを少しでも正せることを願って、日本メディカルダイエット支援機構では国や研究機関、大学などの発表をピックアップして、関係先の医師や研究者、団体役員などを対象に「健康情報メール」を毎週1回発信しています。2010年4月から始めて、先週末で488号(令和元年9月14日)になりました。今年中に500号を発信できることになりますが、最新情報を発信しても、相も変わらず以前の情報のままという方もいます。それでも、続けているうちに変化が起こることを願って、毎日検索、週に1回発信は途絶えさせないようにしています。
「健康情報メール」は、このWEBサイトから申し込むことができます。