ふるさと納税の体験型返礼品

日本メディカルダイエット支援機構の理事長が東京にいたときのことです。東京から岡山の移住したのは1年半前のことなので、それ以前のこととなるのですが、大手広告代理店が打ち上げた地方創生の企画に加わっていて、そのときに地方創生で移住者候補を迎えることと、観光を結びつける企画として提案したのが“ふるさと納税の体験ツアー”でした。商品を提供する場合には、全国各地と戦える魅力的な商品がある地域に敵わなくても、移住したくなるような環境、仕事、教育、福祉といったことでは、他に負けないという地域では、商品ではなく、そちらの方を表に出すべきでは、という話をしました。
そのときの広告代理店の反応は、「そんなものウケるわけないでしょう」という悲しいもので、経験豊富な大手広告代理店の社員が言うことで、国民的に品物に目が行っているときにサービスのほうを打ち出しても仕方がないということでした。それで諦めてしまっていたのですが、地方創生の仕事をする中で、新たな切り口として“サービスのふるさと納税返礼品”という考え方が打ち出されていて、それが広くメディアで新たな切り口として報道されていたことから、“エッ!?”という反応をしてしまいました。
ウケないと言われたので渋々で引っ込めたのに“何で?”という感覚ですが、私どもの企画をパクられたのか、それとも時代が追いついてきたのかは別に判断してもらうとして、商品で特徴が出せないとしたら、みんなが頑張って提供するサービスで勝負しようとするのは当然の感覚です。日本メディカルダイエット支援機構が地域活動として活動する岡山県の東備地域の和気町には和気清麻呂の出身地ということで清麻呂太鼓が返礼品とされていたことがありました。また、和気町には和気鵜飼谷温泉があり、その宿泊もサービス返礼としては当たりのことです。
ただサービスを提供するだけでなく、健康づくり、将来にわたっての健康づくりの基本が身につけられることは、ふるさと納税の体験型返礼品として相応しいのではないか、ということを自治体のふるさと納税の担当者に話をさせてもらっています。