やきとりと焼き鳥の違い

ウォーキングに盛んに取り組んでいる人たちなら知っているという伝説となっていることがあります。それは“焼き鳥とやきとりの違い”です。焼き鳥といえば文字が示すように鳥の各部位を焼いて食べる料理です。それに対して、やきとりは鶏肉などではなくて使われているのは豚肉です。豚肉なら焼き豚でよいのではないかと思ってしまうところですが、焼き豚といえばチャーシューです。別の表現をするなら焼きトンとなりそうですが、やきとりの名が広まっています。これを広めたのはウォーキング大会に参加しているウォーカーではないかと言われています。
というのは、国内のウォーキング大会で最も規模が大きな日本スリーデーマーチが開催されている埼玉県北西部の東松山市が、やきとり発祥の地となっていて、駅から会場に向かうまでにやきとり屋がズラリと並び、そのときは朝から店頭で販売されていて、大会会場内の出店でも販売されています。歩きながら食べるのはお行儀が悪いなどと言わずに、串のやきとりを片手に歩くのは見慣れた光景です。
全国のウォーキング大会の始まりの地が東松山市で、11月の3日間の参加者は10万人を誇っています。日本メディカルダイエット支援機構の理事長は、日本ウオーキング協会の事業を行っていたことから、運営に何度も参加して、行くたびにやきとりを食していました。
東松山市のやきとりについては、東松山市の公式ホームページでも紹介されています。
『やきとり 午後4時を過ぎると、市内のあちらこちらに「やきとり」と書かれた赤ちょうちんが目に付きます。やきとりと聞くと、鶏肉を焼いたものを思い浮かべます。しかし、東松山市のやきとりは、豚のカシラ肉を炭火でじっくり焼いたものをいいます。そして、辛味の効いた「みそだれ」をつけて食べる。これが「やきとり」なのです。東武東上線東松山駅を中心に、約50軒のお店で食べることができます。子どもから大人まで、大人気の味覚ですが、特にビールとの相性は抜群。』
カシラというのは豚のほほとこめかみの部分で、一頭で約1.5kgあり、余分な脂身を取り除くと約1.2kgになります。日本スリーデーマーチの終了後に関係者から「やきとり屋で一杯」と誘われたので、「やきとり」とビールを楽しみにしていたら、やきとりも焼き鳥もない呑み屋に連れて行かれたといいます。どうしてなのかと聞いてみたところ、どうも呑み屋を全般的にやきとり屋と呼んでいるようで、新たな発見をした感じを抱きつつ、日本酒と和食を楽しませてもらったと話していました。