ウォーキングの前に飲むお茶の種類とタイミング

ウォーキングをすると水分が失われるので、それを補うために水分補給を行います。失われてからではなく先に水を飲んでおく人もいますが、喉の渇きを感じてから飲んでも水分補給が間に合わないということはありません。それは体内には充分な水分があるからです。その多くは細胞内にあります。体内の水分量は体重の60%ほどとされます。血液中の水分が減ってくると、細胞内の水分が補われます。体内の水分が1%失われると喉の渇きを感じて、2%も失われると強い渇きを感じます。1%が減った段階で水を飲めば不足した分は、すぐに補うことができます。
同じ水分を取るのでも、ウォーキングの前に飲むのをお茶にすることが体脂肪の減少を目指す人にはすすめられています。運動を始めると、脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪が分解されて、血液中に脂肪酸が放出されて、この脂肪酸が筋肉細胞に取り込まれて代謝が始まります。この一連の流れが起こるためには運動を始めてから10〜15分はかかります。この時間を短くして、代謝を促進する効果がお茶にはあるのです。
お茶に含まれるカフェインには自律神経の交感神経の働きを盛んにして、興奮作用があるホルモンのアドレナリンを副腎髄質から分泌させる作用があります。脂肪細胞にはアドレナリンの刺激を受ける受容体があって、アドレナリンが多く分泌されると中性脂肪の分解が進んでいく仕組みになっています。カフェインを摂ることでアドレナリンが多く分泌されるほど脂肪燃焼は早く始まり、燃焼までの時間を5分ほども短縮できます。5分というと短い感じがするかもしれませんが、毎日のウォーキングの時間が30分ほどしかない人にとっては15分の燃焼と20分の燃焼では結果が違ってきます。
カフェインが多く含まれるのは玉露、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、煎茶で、ほうじ茶にはほとんど含まれていません。ノンカフェインコーヒーは、その名のとおりで、まったく含まれていません。コーヒーを飲んだ場合にアドレナリンによって脂肪分解が始まるのは飲んでから30分ほどとなっています。歩き始める時間に合わせて飲むようにします。