ウコン情報3

◎クルクミンによって肝臓をサポート
 ウコンが肝臓によいといわれるのは、肝臓から分泌される消化液である胆汁酸の量を増やす働きと、アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドの分解を早める解毒作用を高めてくれることからです。
 胆汁酸を分泌させる作用については、どのウコンにもあることから、これはクルクミンではなく、精油成分の作用だとされています。胆汁酸は肝臓の中でコレステロールを材料として作られますが、十二指腸に分泌されたあとは部分的に回収されて、再び肝臓でコレステロールとなります。
 胆汁酸の分泌量が多ければ、それだけ肝臓からコレステロールが排出されることになり、肝臓や血液中のコレステロールを減らすことができるようになります。このコレステロールの減少が肝機能の向上の一つの要因となっています。
 アルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素の働きによって分解されるとアセトアルデヒドに変化します。そのあとアルデヒド脱水素酵素によって分解されて酢酸になり、最後は水と炭酸ガスになって体外に排泄されます。
 このアセトアルデヒドの分解を早める作用がクルクミンにはあり、秋ウコンの場合には、さらに50%も早めるという実験結果もあります。アセトアルデヒドはアルコールの10倍も毒性が強く、それが悪酔いや二日酔いの原因になっています。飲酒して顔が赤くなるのも、気分が悪くなるのもアセトアルデヒドが原因とされています。このことに心当たりがある人は、秋ウコンの活用も考えたほうがよいでしょう。