エネルギー代謝とヒトケミカル

エネルギー代謝というと脂肪をエネルギー化させることと一般には認識されていますが、適度に体脂肪を増やすことも、代謝に必要な筋肉を増やすこともエネルギー代謝の一つです。代謝を起こすためにも全身の細胞内で作られたエネルギーが使われています。効率よく脂肪を蓄積して効率よく使うためには、食事量と運動量のバランスだけでなく、食事と運動、食事と休養、運動と休養の組み合わせが重要になります。
エネルギー代謝のために食事、運動、休養のタイミングを活かす手法を重視して、研究・普及に取り組んでいるのが日本メディカルダイエット支援機構です。
代謝は年齢を重ねるにつれて低下していきます。これは体内のエネルギー産生量が低下するからで、それに大きく影響しているのは代謝促進成分であるヒトケミカルの減少です。ヒトケミカルは細胞のミトコンドリアにブドウ糖を取り込むために必要なR‐αリポ酸(天然型のα‐リポ酸)、脂肪酸を取り込むために必要なL‐カルニチン、ミトコンドリアの中の代謝促進補酵素のコエンザイムQ10を指しています。
これらの成分は生命維持に欠かせない働きをすることから体内で合成されるものの、20歳をピークに年々減少し続け、これら代謝低下の最大の原因となっています。これを食品成分として摂ることが許可されたことから、メディカルダイエットの研究は大きく進みました。
全身のほとんどの細胞はブドウ糖と脂肪酸を主なエネルギー源としていますが、脳細胞はブドウ糖が唯一のエネルギー源となっています。細胞内で発生したエネルギーは、その細胞内でしか使われません。脳のエネルギー代謝にはR‐αリポ酸が必要です。効果的な代謝には酸素が不可欠であり、エネルギー産生には有酸素運動が有効となります。そのため、脳の認知機能を高めるためには多くの酸素を取り込みながら身体を動かす有酸素運動が欠かせないわけです。
日本メディカルダイエット支援機構が一般社団法人ヒトケミカル研究会と連携してヒトケミカルの普及を進めているのも、速歩と普通歩行を繰り返す代謝促進のインターバルウォーキングと、全身運動となるノルディックウォーキングを実施するのも、エネルギー代謝に視点を置いたメディカルダイエットの実践のためです。
食事と運動、食事と休養、運動と休養の組み合わせについては、このサイトの「メディカルダイエット」を参照してください。