コエンザイムQ10は種類で結果が異なる

大規模の試験の結果でなくて申し訳ないのですが、コエンザイムQ10の種類による違いが浮かび上がりました。運動をする人に1種類のサプリメントを摂ってもらって、摂る前との違いを見ようとするもので、選ばれたサプリメントはコエンザイムQ10でした。試験の評価段階で呼ばれたもので、初めからコエンザイムQ10の種類について口出しできる立場ではなかったので、仕方がないことですが、残念ながら玉石混交状態であったことに、最終評価の段階で気づきました。
日本メディカルダイエット支援機構では、ヒトケミカルの研究は同じコエンザイムQ10であっても、酸化型のコエンザイムQ10を採用しているので、コエンザイムQ10といえば酸化型という考えがありました。体内で使われるコエンザイムQ10は酸化型で、酸化されていない状態の還元型もあります。販売数は圧倒的に還元型が多いのですが、酸化型はそのままでは吸収率が低くなっています。そこで酸化型に限っては吸収率を高めるためにシクロデキストリン(環状オリゴ糖)を用いた包接をされたものとなっています。
還元型に比べると10倍以上の吸収率で、試験によって18倍という結果も得られています。同じ量のコエンザイムQ10を使い、コエンザイムQ10なしに有酸素運動のインターバルウォーキングをしたときのダイエット効果と、コエンザイムQ10を摂って同じ運動をしたときのダイエット効果を比較されました。その結果、コエンザイムQ10を摂ったことで好結果となった人と、ならなかった人に別れてしましました。この結果は何かということで、生活パターンや食事内容が見直されたのですが、結果を大きく左右するようなことは発見されませんでした。
そこでコエンザイムQ10の種類を調べたところ、還元型を摂った人は成績がよくなくて、酸化型で期待する効果が出ました。少ない人数の試験なので、これをもって結論を出すわけではないのですが、種類が異なったまま、同じものだと思って試験をすることがないように願っています。また、そんな結果を誤って情報発信してしまわないようにメディアの知り合いに発信したところです。
コエンザイムQ10とシクロデキストリンについては、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。