サプリ概論104 ミネラルの摂取量14

銅は約10種類の酵素の活性に必要で、さまざまな働きを生体内でしています。赤血球のヘモグロビンの合成に必要であることから貧血予防には欠かせません。抗酸化作用がある酵素の構成成分であることから活性酸素対策には欠かせないミネラルです。また、免疫細胞を産生する酵素の構成成分ともなっています。
1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。銅の女性の推奨量は年齢によって異なります。
〔女性:銅推奨量〕
1〜2歳:0.3mg、3〜5歳:0.4mg、6〜7歳:0.4mg、8〜9歳:0.5mg、10〜11歳:0.6mg、12〜14歳:0.8mg、15〜17歳:0.7mg、18〜29歳:0.7mg、30〜49歳:0.7mg、50〜64歳:0.7mg、65〜74歳:0.7mg、75歳以上:0.7mg。
銅の女性の許容上限量は年齢によって異なります。18歳未満では許容上限量が掲載されていませんが、多くの量を摂取してもよいというわけではありません。推奨量を参考にして適度な摂取が求められます。
〔女性:銅許容上限量〕
18〜29歳:7mg、30〜49歳:7mg、50〜64歳:7mg、65〜74歳:7mg、75歳以上:7mg。
推奨量、許容上限量ともに男女でほとんど差はありません。
銅の吸収率は摂取量によって大きく異なり、44〜67%とされています。
魚介類、肉類、豆類に多く含まれていますが、これらの食品が不足している人や運動をして貧血になりやすい人、活性酸素が多く発生する人は多く摂ることがすすめられます。
銅と亜鉛は拮抗作用があり、血液中に亜鉛が多くなると銅の吸収が抑制され、その逆に銅が多いと亜鉛の吸収が抑制されます。そのため食事内容に合わせて、摂りすぎないように注意しなければなりません。