サーキットウォーキングはサーキットを歩くわけじゃない

日本メディカルダイエット支援機構が実践している普通歩行と速歩を交互に繰り返すウォーキング法はインターバルウォーキングとして指導しています。「普通歩行による有酸素運動と速歩による無酸素運動を繰り返すのはサーキットトレーニングのウォーキング版なので“サーキットウォーキング”でよいのでは」と言われることがあります。以前に、無酸素運動の速歩の代わりにパワフルに歩くノルディックウォーキングも実施していて、普通歩行のときにはポールを置いていくので、環状のコースになることからサーキットウォーキングになる、ということを紹介しました。
しかし、私たちは、あえてインターバルウォーキングを使っていて、サーキットウォーキングとは言わないようにしています。というのは、私たちが地域活動をする岡山県の東側の地域には岡山国際サーキット(岡山県美作市)があって、F1レースが開催されたプロ用コースを歩くイベントが開催されているからです。サーキットトレーニングと表現すると、このサーキットコースを歩くことだと勘違いされることがあるからです。
私たちの地方活動の中心地は和気町です。和気清麻呂の出身地で、和気神社と、その敷地内の藤公園が有名で、和気神社の前の道路を進むと岡山国際サーキットがあります。和気駅から25kmほどで、これを歩くのはきついものの、自転車だと走行可能な距離となります。和気町には海岸沿いの赤穂線の西片上駅から和気駅を通過して北上する片鉄ロマン街道(総延長34km)があります。サイクリング、ランニング、ウォーキングの専用コースで、サイクリストの聖地となっています。岡山国際サーキットの往復と、和気駅から3kmのところにある和気鵜飼谷温泉に寄ると、かいた汗を流してから帰るという観光&健康コースの走破ができます。
遠くまで行き来できるサイクリングをうらやましく思いながらも、私たちは片鉄ロマン街道でサーキットウォーキングならぬインターバルウォーキングを続けています。いつかは岡山国際サーキットまで集団で歩ける日が来ることを想像しながら……。