ドライフルーツが甘いのは砂糖のせいなのか

フルーツはブドウ糖よりも果糖が多く含まれるので、甘くても太りにくいと考えられています。考えられている、と書いたのには複数の理由があります。その一つは最近のフルーツは品種改良によって甘くなっていて、それだけブドウ糖が増えています。次に、果糖は摂りすぎると体内での中性脂肪の合成が進むので、これは太る原因となります。その次にあげられるのは、砂糖の使用です。
砂糖を使うのは、甘くして食べやすくするのが一番の理由ではありません。砂糖には水分を吸着する作用があるで、砂糖を使うと水分を吸着して軟らかい食感にすることができます。水分が多いフルーツでは、砂糖を使って乾燥させないとパサパサになってしまうものもあります。
これは以前に別のところでも話題としたことがあることですが、パイナップルダイエットを生のパイナップルではなく、缶詰の甘いシロップのものを食べて太ってしまったという方がいました。パイナップルというキーワードに反応して、どんなパイナップルを食べればよいのかを考えずに、結果として砂糖を多く摂って、太ったということです。
ドライフルーツの砂糖の役割は水分保持だけではなくて、保存料の役割もします。添加物不使用のドライフルーツを選ぶ人もいますが、そのために砂糖を多く摂ってしまうことにもなります。砂糖不使用のドライフルーツは、どのようにして軟らかさを保っているのかというと、フルーツのジュースを加えているものもあります。また、乾燥装置を使うのではなく、天日干しによって水分調整をすることで、軟らかさを保つ方法もあります。
砂糖不使用のドライフルーツが軟らかくないとしても、そのままでは食べにくいという場合には、ヨーグルトに入れて食べるといった方法があります。砂糖が一部使われたドライフルーツでも、ドライフルーツに豊富に含まれる水溶性食物繊維がブドウ糖の吸収を抑制してくれる効果もあるので、食べすぎなければ、あまり気にしなくてよいという話もさせてもらっています。一番よいのは、適度な糖分を摂って、これを運動をするときのエネルギー源にすることも、合わせて話をさせてもらっています。