ポールストレッチの効果

超スローストレッチについて前回、紹介したところ、すぐにメディア関係者から複数の問い合わせがありました。超スローストレッチと筋肉の種類(白筋、赤筋、ピンク筋)の関係、効果的なピンク筋の鍛え方ということを聞かれるものと思って準備をしていたのですが、問い合わせのほとんどは日本メディカルダイエット支援機構が実施しているポールストレッチについてでした。ここでいうポールはノルディックウォーキングやポールウォーキングで使われるポール(スティック)のことです。
私たちは速歩と普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングの一環として、ポールを用いたウォーキングを取り入れています。ノルディックウォーキングもポールウォーキングも上半身も使って勢いよく歩くことができるので、エネルギー効率がよい歩行法となっていますが、私たちが着目しているのは歩行速度です。ポールを用いただけで速度が高まり、これがインターバルウォーキングの速歩の代わりとなります。
歩行は原則的に外で行うので、天候がよくないときにはポールは役立たずということになります。せっかく家にあるポールを使って運動をしようということで、晴れの日にはノルディックウォーキングやポールウォーキングを始める前に準備運動として行っているポールストレッチを、運動そのものとして行うことをすすめています。準備運動としては足首や股関節、両腕の動きをよくしたり、両脚の曲げ伸ばしなどをして歩行時の怪我防止を主な目的としています。それに対して運動としてのポールストレッチはポールなしではできない運動を可能とするものとして採用しています。
ポールをついて、これを握ったままだと上半身が安定するので、大きく屈伸することも、脚を前後に大きく開いて両脚を充分に伸ばすこともできます。これに新たに加えたのが、ためしてガッテンで紹介していた超スローストレッチのゆっくりと腰を落としていって、少しキープして元に戻るといった動きを繰り返す方法で、番組では白筋のミトコンドリアを増やしてピンク筋にする方法として紹介していて、ブドウ糖と脂肪酸の燃焼効率のよい筋肉にする運動となっています。
ポールを使った超スローストレッチは、支えがある分だけ下半身にかかる負荷は減るものの、下半身の筋力が落ちてきて超スローストレッチができにくいという人には、ポールを使った方法は継続できるトレーニング法として効果が得られるものとなっています。