リバウンドの本当の意味

リバウンドという言葉を出すと、私たちの団体が日本メディカルダイエット支援機構であることと関係がないシーンでも、「体重が減った後に元の体重に戻ること」を思い浮かべることが多くなっています。せっかく頑張ってダイエットに取り組んで、体脂肪を減らすことに成功したのに、また体脂肪が増えたことを指しています。筋肉が増えて、体重が増えたことをリバウンドと表現することは、あまりありません。
リバウンド(rebound)は跳ね返りを意味する言葉で、跳ね返るということで、バスケットボールではゴール板やリングに弾かれたボールのことや、弾かれたボールを取って攻撃に移ることを指しています。アイスホッケーではゴールキーパーが弾いたパックを取ることを指していて、このパックを打ち返すことはリバウンドショットと呼ばれています。サッカーやハンドボールなどのゴールゲームでは一般的な呼び名ではないものの、同じようにリバウンドシュートと呼んでいる人もいます。
身体に関する言葉では、服用している薬をやめたことで症状が悪化することを示すために使われていて、反跳作用と訳されています。ダイエットで使われるリバウンドと同じようなイメージとなっています。というのは、ダイエットのリバウンドは、ただ体重が元に戻ることではなくて、体重が戻ったときには筋肉量が減り、体脂肪が増えて、やせにくく太りやすい体質になることを指しています。だから、リバウンドしないようにダイエットをすること、つまり的確に体脂肪を減らすように、しかも筋肉をつけるようにすることが重要だということです。メディカルダイエットも、ここに注目しています。
リバウンドが起こるのは、身体には急な変化に対して元に戻ろうとするホメオスタシス機能が備わっているからです。急激な変化がいけないのであって、期間をかけて行うことで、リバウンドが起こらないようにすることができます。