中医学生薬の“槐耳”って何?

中国の医薬品には、生薬の天然素材そのものが使われることもある、という話を紹介させてもらいましたが、すぐに私たちのサイトのファンの一人であるネットメディアの編集者から「金克槐耳顆粒って何?」というメールが入りました。突然に固有名を出したので、当然の反応かと思います。日本の場合には医薬品というと、その元が天然素材であっても、それに含まれる成分を解析して、それを化学合成したものが医薬品となります。天然素材を、そのまま医薬品とすることはないのです。ところが、中国では、天然素材そのものを生成して、医薬品にまで高めるということが普通に行われています。つまり、天然素材が「健康食品→漢方薬→西洋医学の医薬品」と高められていくという世界に類がない発展をさせているのです。
その一つが槐耳というキノコです。これは槐(えんじゅ)の古木に生えるキノコで、耳のような形をしていることから槐耳(かいじ)と呼ばれています。槐耳を生成して医薬品レベルまで高めたものが金克槐耳顆粒で、中国では病院で処方される一類医薬品となっています。金克槐耳顆粒は20年間、中国の最先端の医学研究を実施する200か所以上の医療機関で臨床試験が重ねられ、医薬品として承認されました。どんな臨床試験かというと、がん治療の手術、抗がん剤、放射線の三大療法に併用することで、それぞれの治療法の効果を高めるということです。中国だけの試験ではなく、アメリカのNIH(国立健康研究所)でも抗がん試験が行われ、肝臓がんや腺がんへの有効性が世界発表されています。
このような中国の中医薬の生薬について、日本メディカルダイエット支援機構のサイトで紹介するのかというと、日本人で初めて金克槐耳顆粒を中国で取材して、これを日本のメディアに初めて紹介したのが、日本メディカルダイエット支援機構の理事長だからです。そして、理事長は金克槐耳顆粒と同じ成分の健康食品が日本で入手できることも紹介しています。それはカイジ顆粒です。