代謝を高めるためのデトックス

身体にとって不要な有害物質である毒素は、体外毒素と体内毒素の二つに大きく分けられます。体外毒素は、飲食物や空気と一緒に外部から身体に入ってきた有害ミネラルなどを指しています。体外毒素は汗腺から汗に混じって排泄されるほか、有害ミネラルは皮脂となじみやすい性質があるため、皮脂腺から排泄されます。運動や入浴によって汗をかくだけでは有害ミネラルは排出されにくいのですが、遠赤外線によって身体を深層から温めることによって皮脂とともに排出することができます。身体を温めて毒素を排出させるデトックスでは遠赤外線効果がある岩盤浴などが行われています。
体内毒素は、活動をした結果、代謝産物として身体の中で発生した老廃物を指しています。体内毒素には尿素、尿酸、アンモニアのほか、腸内細菌の悪玉菌が発生させたインドール、スカトール、硫化水素などの毒素も含まれます。悪玉菌によって発生した体内毒素は血液とリンパ液によって肝臓に運ばれて分解され、分解されたものは腎臓で濾過されて、尿とともに体外へ排出されています。
有害物質が体内に多く蓄積されていると、全身の細胞の代謝が低下していきますが、中でもエネルギー代謝に働いている細胞内のミトコンドリアが有害物質の害を受けることによって、脂肪を燃焼させてエネルギー変換させる機能が低下していくことになります。
有害物質は主に肝臓で分解・解毒されていて、エネルギー代謝が低下することで有害物質の分解が遅くなり、肝臓の機能も低下していきます。有害物質は細胞を傷つけ、体内で炎症を発生させていますが、その解消のために体内の酵素やビタミン、ミネラルが多く使われています。
また、有害物質を分解するときには活性酸素が体内で多く発生します。この活性酸素を消去するために、さらに多くのビタミン、ミネラル、酵素が使われています。その結果、代謝はさらに低下するといった悪循環に陥りかねないので、ビタミン、ミネラル、酵素の摂取は重要になるわけです。