健康スポーツの師匠の教え

日本メディカルダイエット支援機構の理事長は、過去に公益財団法人日本健康スポーツ連盟の理事を務めていました。同連盟は、厚生労働大臣認定運動型健康増進施設というハイレベルのフィットネスクラブの調査と指導をする唯一の団体で、そこで働く健康運動指導士と健康運動実践指導者の更新教育を担当しています。両資格認定者は5年間に20単位の更新単位を取得することで資格を更新することができる規定で、その更新教育を実施しているわけです。当法人の理事長は、更新教育の一つのサプリメント講習を担当していました。2日間の講習で10単位が取得できることから人気がありました。ただ更新教育として実施されるだけでなく、日本健康スポーツ連盟が認定する健康スポーツサプリメント指導者の認定講習も兼ねていました。
日本健康スポーツ連盟を創立した玉利齊先生は理事長として健康スポーツという新しい分野を作り出し、各スポーツを健康という観点で取りまとめてきました。そのために多くのスポーツ団体の理事として名前を連ねてきましたが、専門分野としては筋肉トレーニングのプロ中のプロとして知られています。日本健康スポーツ連盟の理事長と同時に、公益社団法人日本ボディビル・フォットネス連盟の会長を務めていました。この連盟は玉利先生が立ち上げたときから長らく日本ボディビル連盟として活動してきましたが、ムキムキの肉体美を競うだけでなく、玉利先生の主導で美しいスポーツ体型を競うことも取り入れてフィットネスが加わりました。
玉利先生は、これまでに60団体の役員を務めてきましたが、公益財団法人日本プロスポーツ協会の会長補佐理事としてスポーツの頂点から、アマチュア競技スポーツの特定非営利活動法人日本ワールドゲームズ協会の副会長としてオリンピックに採用されていないスポーツを取りまとめ、山にたとえると裾野に当たる生涯スポーツの一般社団法人日本ウオーキング協会の理事、ウォーキングコースの認定をする一般社団法人日本市民スポーツ連盟の副会長などを務めました。
また、異色なところでは特定非営利活動法人医療機関支援機構の理事長として、医療機関支援とともに医療機関で配布する医療・健康情報誌(フリーマガジン)『カルナの豆知識』にも携わってきました。日本メディカルダイエット支援機構の理事長は、医療機関支援機構の特別顧問として、こちらの分野でも玉利先生を支えてきました。
こういった活動を通じて玉利先生から教えられたのは、「スポーツは競うこと、体力づくりに役立てること、団体での位置と立場での活動などが注目されがちだが、いかに生きる活力を高めることだ」ということでした。この「活力」こそがキーワードで、活力を高めるために何をするか、活力を高めることを継続させるには何が必要か、高まった活力を何のために使うか、多くの人の活力を一本化させるために何をするか、その結果を社会に還元するためには何が必要か……結論を出そうと思えば出せることではあるかもしれないけれど、すぐに結論を出すのではなく、結論に向かって歩み続けていくことの重要性を教えてもらいました。
その教えは、日本メディカルダイエット支援機構が分岐点で、どちらに舵を切るかを決断するときの判断基準となっています。