健康食品はいつ摂っても効果があるのか1

健康食品は、あくまで食品であるので、いつ摂ってもよいとされています。しかし、研究が進む中で最も吸収されやすいタイミングが明らかになっていますが、製品の摂取タイミングを表示することは薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)で禁止されています。
薬機法では医薬品と健康食品を混同して、本来なら医薬品を使用すべき人が誤って健康食品を病気の改善に使うのを防ぐことを目的としています。そのため、医薬品と間違える原因となる有効性、摂取の用法用量、医薬品と間違われやすい形状は健康食品では許可されていません。
医薬品は疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされるものとなっていることから、健康食品は疾病の予防に使うことを表示することはできず、それを標榜して販売することも規制されています。また、疾病だけでなく、身体の構造・機能に影響を及ぼすことが目的とされるものの医薬品だけに限られることから、身体に影響を与えること(血液サラサラ、抗酸化など)を健康食品は表示することができません。
薬機法に基づく「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」には、健康食品が述べてはいけない項目として効能効果と用法用量が示されています。用法用量は、どんな人が(性別、年齢、健康状態など)、どれだけの量を摂取するか、どのタイミングで摂取するかを指しています。健康食品では摂取量は目安量(1日2粒など)しか示すことができません。摂取タイミングは食事と一緒なのか空腹時なのかといった時間帯のことで、これを示すことも許されていません。
しかし、健康食品の素材は摂取タイミングによって吸収率が大きく異なり、タイミングを間違うとまったく吸収されない場合もあります。そのために無駄な摂り方をしている人も少なくないのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)