前の人の背中を見ながら歩くウォーキングイベント

日本ウオーキング協会と、これと連動している都道府県のウオーキング協会のイベント(ウオーキング大会や地域の歩こう会など)に参加してみて、他のウォーキングイベントと違うところは多々あるのですが、特に気になっていて、導入すべきだと考えているのはゼッケンの位置です。ゼッケンは、マラソンなどでは胸と背中についていて、前後から選手の識別がしやすくなっています。それに対してウォーキングでは歩いている人の胸の位置を見ることは少なくて、見る機会が多いのは前を歩いている人の背中です。
ウォーキングの楽しみは、よい景色を楽しむ、健康になる、ということもあるのですが、会話をしながら歩ける程度の強度であることもあって、人との出会い、会話も大きな楽しみとなっています。出会いの機会はイベントに参加することができると思っても、会話はきっかけがないと始まらないものです。そんなときにウオーキング協会のように背中のゼッケンに名前、どこから来たのか、今回の参加の目的などが書かれていると、それを見て、会話を始めることができます。
ところが、他のウォーキングイベントでは、首から下げる参加証やスタンプラリーのスタンプ用紙になっているものが配布されることが多くなっています。参加証を前ではなくて背中のほうに回している人も目にはするものの、初めから後ろを歩く人に見てもらうというスタイルでないと、「字が小さすぎて見えない!」ということになります。わざわざ、手作りで背中にプロフィールを貼っている人もいますが、声はかけてもらいやすくても、他に歩いている人に声をかけることはできません。
ということで、ウォーキングイベントを開催するときには、背中ゼッケンをすすめるようにしています。背中ゼッケンには個人情報も含まれることがあるので、持ち帰ってもらうのが原則です。自由記入欄に会話をしたいからと携帯電話番号を書く人も中にはいるのですが、トラブル回避のために、これだけはやめてもらうように企画段階で話しています。