医学的な歩き方の象徴的なネーミング

医学的な研究に基づいたウォーキングのことを、どのように表現するかというネーミングは普及のためには重要です。その打ち合わせをすると、まず出てくるのは「メディカルウォーキング」です。私たちの団体の名称は日本メディカルダイエット支援機構なので、メンバーがメディカルをつけたくなる気持ちはわかります。しかし、ウォーキングの世界で「メディカルウォーキング」というと書籍が有名で、それも私たちがよく知っている方が著者なので、それはネーミングとしては使いにくいところです。書籍名は商標とは違うので、書籍名でなければ同じネーミングでも構わないとはされていても、です。
「メディカルウォーキング」がいけないなら、少し略して「メディカルウォーク」でどうかというのもよく出てくる発言です。ウォーキングに関わっている者には馴染みのある言葉で、「メディカルウォーク」はアサヒのウォーキングシューズの名称です。こちらは商標なので、これは使えないだろうという感覚です。アサヒがスポンサーになってくれれば話は別なのでしょうが。
となると、もう一段階略して「メディウォーク」が出てくるところですが、シューズほどではないのですが、これも馴染みがあって、「メディウォーク」はテルモの歩行強度計の名称です。歩行強度計というのは運動強度を測定して示す装置で、効果的な早歩きの中強度の歩行、一般に言われている速歩きをするとライトが光って、中強度で歩いた時間が表示されます。この他に歩数や歩行距離、消費エネルギー量も表示されるので、頑張って歩く人には頼りになる装置です。
私たちは速歩と普通歩行を交互に繰り返すインターバルウォーキングをすすめていて、中強度の速歩の時間は重要です。それが表示、記録されるのだから、これは便利です。心拍数を記録するハートレートメーターは正確ではあるものの高価格で、装着も胸に巻くようにするので面倒ではあります。それに比べたら、便利で価格も1万円ほどなので使える装置ではあります。それこそスポンサーにでもなってもらえれば、より効果的な使い方の研究成果をフィードバックすることもできるのですが。