喫煙と糖尿病の深い関係

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タバコを吸うと血糖値が上昇することが知られています。血糖は血液中のブドウ糖のことで、血糖値は血液中のブドウ糖の量を示す値です。食事をすると、食品の糖質の中に含まれているブドウ糖が吸収され、血糖値が上昇します。血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには、ブドウ糖を筋肉細胞に取り込んでエネルギーとして使う働きと、肝臓の中で中性脂肪に合成する働きがあります。このことが喫煙によって太る、もう一つの理由となっています。
タバコを吸うとインスリン感受性が低下していきます。インスリンに敏感に反応して処理を行うのがインスリン感受性で、これが低下すると血液中のブドウ糖が処理しきれなくなり、高インスリン血症となります。これが続くと、膵臓が疲弊してインスリン分泌量が減り、血糖値が上昇するようになります。
喫煙本数が1日に30本を超えると、高血糖によって糖尿病の発症リスクは2倍近くにもなるといいます。タバコの本数が増えることだけでなく、喫煙期間が長くなることでも糖尿病の発症リスクが高まっていきます。血糖値が高めの人は、食事や運動などに気を使っても、タバコを吸うと、せっかくの努力の効果を消すことにもなりかねません。