壁腕立て伏せのすすめ

腕立て伏せは筋肉運動の中でもきついほうなので、喜んでやりたがる人は多くはありません。苦しい運動は嫌だから腕立て伏せはしないという人もいますが、筋トレに腕立て伏せを入れているのは上半身の筋肉を強化して、身体機能を高めるために効果があるからです。だから、やってほしいと指導する側が言うのに対して、やるように言われたほうは実際にはやらないということが起こっていて、やらない側の問題とされることがあります。やらないのは本人の責任もあるのでしょうが、モチベーションが高まらないのは指導する側の問題で、モチベーションが高まる方法を考えて、入門編の誰もができる方法から始めるべきだという考えがあります。
日本メディカルダイエット支援機構も、その考え方をしていて、あまりにも卑近な例かもしれませんが、誰でもできる腕立て伏せを紹介しています。それは今回のテーマの壁腕立て伏せです。通常の床腕立て伏せに対する言葉として使っていますが、床に手をついての腕立て伏せは全身の体重が腕にかかるので筋肉の負荷が強くなります。筋肉が弱い人には不可能ということもあります。それに対して壁腕立て伏せは腕の力を使って上半身を動かすだけです。腕立て伏せというよりも壁押しという感じで、これだけでは大した運動にならなくても、何度か繰り返すことで次の運動のための体力がつけられます。
次の運動というのは、壁から離れた位置に立って、身体を斜めにした腕立て伏せをします。身体の角度がつくほど筋肉の負荷が高まることが感じられます。それができるようになったら、次はテーブルに手をついた腕立て伏せをします。これができるようになったら、次は椅子の座面に手をついての腕立て伏せをして、これができるようになったら、いよいよ床腕立て伏せに挑戦します。できるようになったら、ずっと床腕立て伏せに近い方法をすることはなくて、やりやすいことから始めて、徐々に負荷の高い腕立て伏せができるようにしていくことを私たちはすすめています。