学習障害48 異音異議語は面白い8

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“う”から始まる異音異義語の第2回です。
後手「うしろで」うしろの方、うしろから見た姿。両手を背にまわすこと。「ごて」敵に先を越されて受身になること。手おくれになること。後詰、後陣。囲碁・将棋で先手に対してあとから応じること。
内面「うちづら」家族や内輪の人に見せる顔つき。「ないめん」内側に向いた面。心理・心情に関する面。
有為「うい」さまざまな因縁によって生じた現象。「ゆうい」役に立つこと、才能のあること。
誓約「うけい」神に誓って成否や吉凶を占うこと。「せいやく」誓って約束すること。
転寝「うたたね」寝たつもりでなく横になっているうちに眠ること。「ごろね」寝じたくをしないで横になり寝ること。
初心「うぶ」純真な様子。「しょしん」学問・芸能の学びはじめであること。仏道に入ったばかりであること。まだ物事に馴れないこと。初めに思い立った心。
上書「うわがき」書状・書籍・箱などの表面に文字を書くこと。一度書いたものの上から書くこと。「じょうしょ」意見を書いて官または貴人に書状を差し出すこと。
上手「うわて」上の方、かみて。犬追物で自分の馬の前に立った射手。石帯の左の一端についている革帯。相撲で四つに組んだとき相手の差し手の外側からまわしを取ること。技能・学力などが他よりすぐれていること。「かみて」上の方、上座の方。舞台の見物席から見て右の方。「じょうず」物事に巧みなこと、てぎわのよいこと。世辞のよいこと、如才のないこと。