感染拡大から考える感染していない証明

新型コロナウイルスを持ち込ませないために、入国制限をする国が増え続けています。対抗措置ではないものの、我が国も入国制限をする国や地域を増やしています。このまま各国の感染者が減っていかないようなことだと、入国制限を続けなければならないことになり、入国時に2週間の隔離をして陰性でなければ日本に入れないという措置が続くことになると、スポーツ選手は2週間も練習ができないまま競技大会に出場しなければならないことになります。大規模なスポーツイベントに参加する選手だけは特別措置ということも考えられないことではないのですが、陰性が確認されていない人を、大切な選手だからといってフリーパスというわけにはいかないのは当然のことです。
選手を送り出す国が責任をもって陰性であることを保証するという方法も考えられます。国内の参加選手すべてに新型コロナウイルス検査を実施して、陰性であることを証明するといった方法ですが、今のところは選手であっても外交官であっても、陰性であることを証明するための検査は実施されていません。
国によっては入国するためには陰性である証明書を持参することを求めているところもあるのですが、少なくとも日本では陰性証明の検査は実施されないので、証明を求めている国には入国ができないということです。
検査を受ける人としてみれば、検査を実施する医療関係者が陰性であることを確認して、感染の不安がない状態で検査をしてほしい気持ちはあります。院内感染で医師や看護師が感染源になっている、高齢者施設内で介護する人が感染源になっているということが起こっている状態では、多くの人と濃厚接触することを仕事としている人なら安全(陰性)証明書を示してほしいところです。
発熱や咳などの感染リスクが高い人であっても、濃厚接触が認められないと検査をしてもらえない我が国の状態をみると、ここで願うことの可能性はなさそうです。