浮き指解消のウォーキング姿勢

前回、前傾姿勢でのウォーキングが浮き指を解消して、勢いよく歩くことができることを紹介したところ、さっそくインターバルウォーキングで交流のあるスポーツ団体の役員から問い合わせがありました。その答えの前に、インターバルウォーキングとは何かということを簡単に紹介すると、速歩と普通歩行を交互に繰り返す歩行方法を指しています。速歩をすることによって下半身の筋肉に多くの酸素を送り込み、そのあとに普通歩行をすると遅筋(赤筋)の中で多くの酸素を使って、効率よく脂肪を燃焼させることができるようになります。これによって効果的にダイエットができる、というように理解している人もいるのですが、日本メディカルダイエット支援機構では筋肉細胞の中での代謝を高めることによって、多くのエネルギーを作り出し、このエネルギーを生命維持と活動に使うことに注目して普及に努めています。
勢いよく歩いているときには前傾姿勢になっていくものですが、正しい歩行姿勢は下半身から上半身をまっすぐにして、この姿勢で足を前に出すことをすすめているウォーキング団体もあります。これはモデルのような歩き方であって、このような歩き方を浮き指の人がすると指の付け根にショックがかかった状態で着地することになって、指の力を使って前進しにくくなります。これに対して、前傾姿勢になると、指に力がかかるようになり、指を使って歩けるようになります。
前傾姿勢で歩くためには、直立姿勢から前に体重移動をさせていって、徐々に前傾させていきます。前傾が大きくなると、姿勢が支えられなくなって、倒れないように片足を前に出さないと倒れてしまいます。この倒れないように片足を前に出した勢いで、もう一方の足を前に出します。これを繰り返すことで、前傾姿勢を保ったまま歩行することができるようになり、指の力も使って歩くことができます。
前傾姿勢で勢いよく歩くと、身体は左右に揺れることなく、もともと効果的に前進するような構造になっている骨、関節、筋肉を無理なく使って効果的に歩けるようになります。効率的に歩くことは痛みを感じにくくなるだけでなく、筋肉を大きく動かして筋代謝力を高めることができます。筋代謝力というのは、筋肉の中でエネルギー源の糖質と脂質を使って、エネルギーを作り出すことを指しています。