甘いものを摂ってダイエット

太るかやせるかは、食事や飲み物などで摂ったエネルギー量と身体を動かすことで使われたエネルギー量のバランスで決まると一般には言われています。摂取エネルギー量が多くて、消費エネルギー量が少なければ、余分となったエネルギー量の分だけ太る、つまり脂肪細胞の中に蓄積される中性脂肪が増えることになります。それとは逆に、摂取エネルギー量よりも消費エネルギー量が多ければやせるという、天秤やシーソーのバランスのように考えられています。
しかし、身体は複雑な機構によって摂取エネルギーを使ったり、蓄えることを行っているので、食べるタイミングや食事と運動のタイミングによっては、消費エネルギー量は一定であっても摂取エネルギーが余ることもあれば、足りないことにもなります。摂取エネルギー量と消費エネルギー量が一緒ならプラスマイナスゼロというわけではないのです。
摂取エネルギー量だけに注目すれば、三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質の、どれを摂っても同じことになりそうですが、三大エネルギー源は、それぞれ消化速度が違い、それぞれ異なったルートでエネルギーとなり、そのために必要となる栄養素も異なっています。
身体を正常に働かせるためには、糖質も脂質も複数の種類のものが必要で、たんぱく質もアミノ酸の組み合わせによって身体の中での働き方が違っているので、やはり多くの種類を摂らなければならないのです。
糖質は一般には、ご飯、麺類、パンなどとされています。この「など」の中には、菓子やフルーツ、砂糖などの糖類も含まれています。そこで、同じ糖質の食品を食べるなら、甘くておいしいスイーツを食べたいと考える人が出てくるのは当然のことです。しかし、糖質にはブドウ糖が多く含まれ、このブドウ糖によって血糖値が上昇するとインスリンが多く分泌され、肝臓での脂肪合成が進みます。そのために摂取エネルギー量が同じであっても、ブドウ糖が多く含まれるものを食べると余分な脂肪が作られ、プラスマイナスゼロではなく、身体の中に蓄積されるエネルギー量をみるとプラスになってしまいます。
ところが、ブドウ糖が含まれた菓子を生活の各シーンで上手に使うと、摂取エネルギー量に比べて、消費エネルギー量を増やして、蓄積に回るエネルギー量をマイナスにすることもできます。太るかやせるかは、エネルギー源だけでなく、脂肪酸を燃焼させるための成分が必要になります。ビタミンB群をはじめとしたビタミン、ミネラル、それに脂肪燃焼を促進する成分(α-リポ酸、L-カルニチン、コエンザイムQ10、カプサイシン、カテキンなど)を摂らないと脂肪酸の燃焼効率が低下することになります。