痛みが出ないインターバルウォーキングの歩き方

日本メディカルダイエット支援機構では、普通歩行と速歩を交互に繰り返すインターバルウォーキングを実施しています。実施しているのは、インターバルウォーキングを身につけるための教室やイベント、そしてインターバルウォーキングを継続して周囲の人に教えられるようになるための資格認定講習です。早歩きをすると筋肉に送り込まれる酸素量が増えて、そのあとに普通歩行をすることによって酸素を使って脂肪燃焼を盛んにすることができます。効果的な体脂肪の減少法として研究開発したものですが、筋肉の中の酸素量を増やすためにも効果的に酸素を使えるようにするためにも、歩幅を広げて勢いよく歩く方法がすすめられています。
この方法が優れていたとしても(優れているのですが)、膝に痛みがある人は実施に躊躇しがちです。ひどい痛みを感じている人は、もちろん膝の負担を減らして、炎症がある人は炎症を抑えるように休ませることが大切です。しかし、少し膝の動きが悪くなってきたというときには、歩くことで痛みを改善させることができます。これは膝の構造と関係しています。
膝関節は滑膜という膜の中に関節液が入っていて、この中に膝の骨と骨をつなぐ軟骨が包まれています。骨には血管が通っていなくて、膝軟骨の成分であるコラーゲンもグルコサミンも骨の中を通って軟骨まで行くことができません。では、どうやって滑膜の中に入ることができるのかというと、滑膜に続いている血管を通っています。この血管は流れがよくはないのですが、膝関節が動くと滑膜が動いて、ポンプ作用で血液が引き込まれていきます。ということは、膝関節が動かないと軟骨成分は、軟骨まで充分に届けられないということです。
膝の痛みが始まったというときには、歩かないようにするのではなくて、むしろ負荷がかからない歩き方をして膝関節をよく動かす必要があります。といっても痛みが心配で歩きにくいという人には、ポールを用いたウォーキングをすすめています。若い人では路面につくポールの先端が斜めになっているノルディックウォーキング用のポールを使いますが、中高年から高齢者では先端が丸型か平らになっているサポートタイプのポールウォーキング用のポールを使うようにしています。