発達栄養学207 体育、保健体育での食に関する指導・小学校1

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の小学校の食に関連する内容を紹介します。
ア 目標
体育や保健の見方・考え方を働かせ、課題を見つけ、その解決に向けた学習過程を通して、心と体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)その特性に応じた各種の運動の行い方および身近な生活における健康・安全について理解するとともに、基本的な動きや技能を身に付けるようにする。
(2)運動や健康についての自己の課題を見つけ、その解決に向けて試行し、判断するとともに、他者に伝える力を養う。
(3)運動に親しむとともに健康の保持増進と体力の向上を目指し、楽しく明るい生活を営む態度を養う。
イ 教科の特徴
体育科は、体育や保健の見方・考え方を働かせ、生涯にわたって運動やスポーツを豊かに実践するための資質や能力、健康で安全な生活を営む実践力およびたくましい心身を育てることよって、現在および将来とも楽しく明るい生活を営むための基礎づくりを目指す教科です。
特に、保健領域では、保健の見方・考え方を働かせ、健康・安全についての基礎的・基本的な内容を、グループ活動や実習などを取り入れながら、実践的に理解することを通して、自らの生活行動や身近な生活環境における課題を把握し、改善できる資質や能力を養うことが重要です。
体育科における食に関する指導については、健康に関わる食に関する基礎的な内容について実践的に理解させるとともに、健康的な生活習慣の形成に結びつくように配慮することが大切です。