発達障害サポーター5 講習内容の範囲

厚生労働省が養成している認知症サポーターは1300万人を超えていて、社会の理解は相当に進んでいると考えられます。その理解の上に、さまざまな支援が行われています。介護制度だけでなく、認知症を予防するための方法も各分野で研究・実施されています。社会的な理解があって、社会的に支えるための方法が次々と提言されていけば、安心して生活することもできるかもしれません。
そのための活動として、日本メディカルダイエット支援機構は「脳の健康寿命」をテーマに研究を進めていて、脳の健康寿命の延伸の方法について、さまざまな分野の協力を得て、効果的な手法の提案をしています。
認知症サポーターによる理解に対して発達障害の理解については、10人に1人が発達障害で、生涯にわたって特性が続くことが明らかにされているにも関わらずサポーター制度があるわけではなくて、いまだに理解が進んでいるとは言いにくい状況が続いています。
なんとかして発達障害サポーターが広まって、充分に理解されるようになったとしたら、その先には発達障害を改善するための支援と、支援のための知識が必要となってきます。その支援のための知識として研究を進めているのが「発達栄養学」と「自律神経調整」です。発達障害では、特性によって食事に影響することがあり、自閉症スペクトラム障害では極端な偏食が起こりやすくなっています。また、発達障害全般にみられることとして自律神経の乱れがあり、これが発達障害の状態を悪化させることにもなっています。
そのため、学習障害サポーターとして理解が進んできた段階で、もっと理解を深め、生活の中で改善の支援ができるように、発達栄養学と自律神経調整に基づいた講習も進めていくことを想定して準備を進めているところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)