祝日と祭日の違い

祝祭日という言葉があります。これは祝日と祭日を合わせた言葉ですが、今は祝日しか存在していません。その根拠は、昭和23年に交付された国民の祝日に関する法律で、このときから祭日は廃止されました。
平成31年の祝日は元日、成人の日、建国記念日、春分の日、憲法記念日、昭和の日、こどもの日、海の日、山の日、敬老の日、秋分の日、体育の日、文化の日、勤労感謝の日、天皇誕生日でした。天皇誕生日は平成時代には12月23日でしたが、令和時代には2月23日となります。
昭和の日は以前はみどりの日でした。昭和時代から平成時代に移ったときに、昭和時代の天皇誕生日が自然を愛した昭和天皇にちなんで、みどりの日となりました。体育の日は令和2年からはスポーツの日に変更になります。
祭日は皇室の祭祀ですが、期日が決まっているものとしては元始祭(1月3日)、紀元節祭(2月11日)、神武天皇祭(4月3日)、神嘗祭(10月17日)、新嘗祭(11月23日)などがあり、この他に期日が決まっていないものもあります。
祭日の一部は名称を変えて祝日になっています。それは建国記念日(紀元節祭)、春分の日(春季皇霊祭)、秋分の日(秋季皇霊祭)、勤労感謝の日(新嘗祭)です。
もともとが祭日だったものが現在は祝日になっているので、これが混同して祝祭日と呼ばれているということです。だから、祝祭日という言葉は間違っているわけですが、いまだにメディアでは使われています。さすがに厳しく校閲をしている大手新聞では祝日に統一されていますが、テレビはラジオ、ネットメディアでは、いまだに平気で(あえて?)使っています。テレビでは録画時に祝祭日と言ってもテロップで祝日と出してスルーすることもできますが、それ以外では難しいことです。