組み合わせたサプリメント素材を見れば中身がわかる

健康食品は目的とする効果のために、異なった機能がある複数の素材を組み合わせることは普通に行われています。例えば、糖質の吸収を阻害するために、ブドウ糖への分解を阻害するサラシア、ブドウ糖の吸収を阻害するギムネマ・シルベスタを組み合わせ、さらに人気のブドウ糖代謝成分のα‐リポ酸を組み合わせた製品があります。これは正しい組み合わせなのかというと、α‐リポ酸は胃液で分解されるので空腹時に摂るべきもので、サラシアもギムネマ・シルベスタも食事で摂った糖質に作用するので食後に摂るものとなっています。
サラシア、桑の葉、グァバなどを組み合わせたものがあります。同じ働きをするものを組み合わせても特に効果が高まるわけではなく、効果を高めるなら最も働きが強い素材を使えばよいわけです。糖の吸収阻害、燃焼促進といった身体の機能がわかり、それに該当する素材がわかれば、効果がない組み合わせの健康食品を見抜くことができるようになります。
健康食品の中には、人目を引くために人気が高い素材を使って、それに他の成分を組み合わせたものもあります。抗酸化作用が高く、老化防止作用があるレスベラトロールに、脂肪の吸収を阻害する成分を組み合わせたものがあります。中には、バラの花エキスに膝関節用のグルコサミンを組み合わせたものがあります。
グルコサミンは軟骨成分で、これと同時に軟骨の滑りをよくするコンドロイチンを組み合わせることで、膝の痛みがなくなり、膝関節の滑りがスムーズになります、ということで、軟骨成分のグルコサミンと組み合わせるなら、潤滑液成分のコンドロイチンということになります。
このようにサプリメント素材の特徴を知っていれば、その特徴から組み合わせの有効性がわかっていれば、正しい組み合わせの商品がわかり、自分に合った商品を選べるようになるということです。