講習NAVI12 健康ウォーキング講習のきっかけ

日本メディカルダイエット支援機構のメディカルダイエット講習では、エネルギー代謝の促進法の一つとしてウォーキングを採用しています。ウォーキングは手軽に実施できる有酸素運動ですが、ただ歩けばエネルギー代謝が高まるわけではありません。一定の負荷がかかる歩き方をすることによって、最大酸素摂取量を高めて脂肪代謝を高めることをすすめています。

さらに、歩くスピードも変化させて、速歩と普通歩行を繰り返すことによって、筋肉細胞の脂肪代謝を大きく高めるインターバル式のウォーキングを指導しています。代謝が高まることによって消費されるのは脂肪だけではなくて、糖(ブドウ糖)の消費を高めることもできます。それによって血糖値や中性脂肪値を適正に保つことができます。

このことから、糖尿病予備群、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)予備群、高血圧予備群に対応するウォーキングを研究して、その成果を健康づくりを願う方々に提供しています。

このようなことを始めたのは、公益財団法人日本健康スポーツ連盟の玉利齊理事長のアドバイスで、当時の私は同連盟の理事を務めていました。担当はスポーツのほうではなくて、栄養、それも健康運動指導士を対象にしたサプリメント講習でした。サプリメントといっても、私が代表(理事長)を務める日本メディカルダイエット支援機構の副理事長がL‐カルニチン研究の第一人者で、エネルギー代謝としての脂質代謝の研究も行っていたことから、エネルギー代謝のためのサプリメント講習が中心となっていました。

エネルギー代謝のメカニズムは脂肪を摂取して、これを細胞のミトコンドリアでエネルギー化させることで、その促進には有酸素運動が必要です。このことを理解してもらえたことから、同連盟で同時期に理事を務めていた宇佐美彰朗先生(東海大学名誉教授)のジョグ・ウォーク理論を学ばせてもらいました。宇佐美先生はオリンピック3大会(メキシコ、ミュンヘン、モントリオール)のマラソン代表で、走るように歩く、歩くように走るジョグ・ウォークは同連盟の資格認定講習にもなっています。

当時の玉利理事長は、日本ウオーキング協会の理事、ウオーキングコース認定を行う日本健康スポーツ連盟の副会長でもあったことから、健康を目的としたウォーキングの実施に日本ウオーキング協会の資格認定講習(健康ウオーキング指導士)の支援に送り込まれました。

これが健康ウォーキングを始めるきっかけとなりました。
(一般にはウォーキングが使われますが、日本ウオーキング協会は“ウオーキング”を各名称に使っています)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕