遺伝子タイプを知って無理なく無駄なくダイエット

この項目のタイトルは「肥満遺伝子タイプを知って無理なく無駄なくメディカルダイエット」としたかったのですが、文字数制限から短くなり、勘違いさせるかもしれないという懸念もあって、タイトルの説明から始めました。日本メディカルダイエット支援機構のモットーは“無理なく無駄なく”です。これはダイエットに限らず、生活習慣病対策でも美容でも共通していることで、できるだけ効果的な方法を無理することなく継続してもらい、できるだけ短期間に実感できるようになってほしいという願いが込められています。その無理もしないで無駄もないように実践できるために、生理学に基づいた健康づくり法として研究しているのがメディカルダイエットです。
どんな人にも共通する方法は見出せていて、これを情報発信と教育を通じて提供しています。しかし、無理なく無駄なくの要望は強く、もっと効果がある方法、もっと早く結果が出る方法は常に求められています。そこで研究を進めているのが肥満遺伝子タイプによる分類で、遺伝子に合った方法なら、よりメディカルダイエットの成果を高めることができます。
余分に摂った糖質は肝臓で脂肪酸に合成され、中性脂肪に合成されると脂肪細胞の中に蓄積されていきます。これは生命維持のためのメカニズムで、誰にも共通しています。しかし、その脂肪合成の量には個人差があり、その個人差に大きく影響しているのが肥満遺伝子のβ3アドレナリン受容体遺伝子タイプで、これは一般にはリンゴ型肥満と呼ばれています。この遺伝子に異常があると糖質を多く摂ると太るようになるのですが、このタイプは日本人の場合には30%ほどが該当しています。糖質を減らせばよいかと思われるのですが、この遺伝子タイプの人は糖質(炭水化物)好きで、糖質なしでは満足しない、満腹しないために、どうしても糖質の摂取が多くなります。
逆に、糖質制限をすればダイエット効果が出やすくなっています。糖質を喜んで体内に取り込み、それを脂肪に合成して蓄積していく体質であるので、このタイプは糖質制限の実施は精神的に厳しいところがあります。しかし、糖質制限は効果が出やすいので、無理に糖質を減らすのではなく、食事と運動の組み合わせ、食事と入浴の組み合わせで無理なく無駄なく進めていけるように指導をしています。
この組み合わせの仕組みについては、このサイトの「メディカルダイエット」を参照してください。