遺伝子タイプ別の中温度の入浴法

肥満遺伝子タイプのリンゴ型、洋ナシ型、バナナ型によって、入浴の温度によるダイエット効果は異なってきますが、自律神経の交感神経の働きが盛んになる42℃以上のお湯での入浴は脂肪燃焼効果が高まります。この温度では脂肪分解酵素のリパーゼの働きが盛んになるので、その分解された脂肪酸は効果的に燃焼するようになります。
自律神経の交感神経の働きが盛んになると身体が興奮状態になって、心身ともに活性化されます。これは温度が高めの入浴の場合も同じで、42℃以上の温度になると交感神経の働きが盛んになります。この状態では胃液の分泌が抑えられて消化と吸収が抑えられるとともに、インスリンの分泌も抑えられて、肝臓での脂肪酸の合成と脂肪細胞への中性脂肪の蓄積が減るようになります。
リンゴ型はブドウ糖が肝臓で脂肪酸に合成されやすいタイプであり、内臓脂肪が蓄積されやすくなっています。インスリンの分泌を抑えるために熱めの入浴の時間を増やすようにします。10分間の入浴のあとに身体を洗い、また10分以上の入浴をすると効果的です。
洋ナシ型は内臓脂肪よりも皮下脂肪が蓄積されやすいタイプで、脂肪の分解と燃焼も低くなっています。脂肪の燃焼量が少ないので、入浴によるエネルギー消費を増やすようにします。熱めのお湯に10分以上つかっているとのぼせの原因になるので、半身浴を効果的に使うようにします。熱めの入浴で身体を充分に温めたあと半身浴を行い、身体が冷えてきたら熱めのシャワーで体を温めてから再び半身浴をします。
バナナ型は筋肉が少ないために入浴による脂肪燃焼効果が低いので、熱めの入浴の時間を増やすようにします。熱めのお湯での入浴を10分ほどして身体を充分に温めたあと半身浴を行いますが、身体が温まるまで時間がかかることもあります。また、身体が冷えやすいこともあり、身体が冷えてきたら熱めのシャワーで体を温めてから再び半身浴をするようにして、燃焼時間を延ばすようにします。