電磁波で低血圧になるのはよいことなのか

電磁波によって自律神経の調整が乱れて、それが血圧に影響する人がいます。いますというよりも、影響は誰しも受けているのですが、現在の血圧の状態によって影響の出方が変わってきます。電磁波過敏症の人は影響を受けやすくなっています。血圧が高い人は、少し血圧が上がっても血管のダメージが大きくなりやすく、それが電磁波過敏症を引き起こすとも考えられています。だから、高血圧の人は低周波電磁波を発生させる高圧電線や電化製品だけでなく、高周波電磁波を発生させる通信機器にも注意することが必要とされています。
こういった話はメディアの方々には情報発信させてもらっているのですが、「電磁波によって血圧が下がる人は問題ないのでは」という質問というか疑問が健康雑誌の編集者から寄せられました。自律神経の調整が乱れて低血圧になっても、低血圧は高血圧に比べて健康被害は弱いというのが一般常識です。血流不足による酸素不足から、めまいやふらつきなどがあっても、高血圧のように血管に負担をかけることがなく、命の危険に結びつかないという考えからすると、危険ではないのかもしれません。
こういう話をするのは、日本メディカルダイエット支援機構の理事長は電磁波過敏症で、弱めであっても高周波電磁波では血圧が上昇して、強い低周波電磁波の場合には血圧が低下することがあるからで、そのための専門家との情報交換に努めてきたことがあります。高血圧でなければよかったのでしょうが、家庭用血圧計で高血圧の注意マークがつく収縮期血圧が135mmHgを超え、拡張期血圧も85mmHgを超えています。これに高周波電磁波が加わるといけないので、本来なら携帯電話もタブレットも通信機能のついたパソコンも使わないほうがよいのかもしれませんが、通信なしで情報発信できない時代には仕方がないことです。
高血圧は治療薬があり、食事や運動などの療法も明らかになっています。血圧が上昇する原因は10種類を超えていて、原因を確定するのは難しいのですが、それでも生活改善やストレス管理で改善することは可能です。ところが、低血圧となると、これは対応が困難です。それも血圧が高めで、高周波電磁波のために血圧がより上昇しているところに、強い低周波電磁波の環境にいることがあると、その日も翌日も血圧が低いままで、それを過ぎると再び高血圧になります。
このジェットコースターのような血圧の変化が身体にも脳にもよいわけがなく、低血圧なら問題がない、とか、電磁波によって血圧が下がるのをプラスに変えられないか、といった考えをしているメディア関係者には、そうではないことを伝えさせてもらっています。