飲酒の翌日に下痢になる原因

スポーツ紙のネタ提供の続きです。こんなような話をしました。
お酒を飲んだ次の日は、下痢をしたり、便が軟らかくなることがあります。これは飲酒によってアルコールが腸壁に作用して、小腸から大腸の水分の吸収が低下するからです。そのために腸内の水分量が多くなります。
一般に便に含まれる水分の量は約0.1~0.2ℓです。大腸の1日の水分吸収力は5~6ℓなので、あまりに多くの水分を飲みすぎると便の中に含まれる水分量が多くなって下痢となります。それと同じことが飲酒のあとには起こっているわけです。普段は便が硬めの人は水分が多く含まれることで通常の状態になったり、通常の硬さの便では軟便になったりしますが、飲酒量が増えるほど水分量が増えて、下痢になりやすくなります。
腸内の水分量が増えるということは、体内に吸収される水分量が減ることになります。全身の細胞は一定の水分量であることで代謝が高まり、全身の機能も高まっていきます。その大切な水分が減るということは機能低下につながるので、飲酒後には喉が渇いて水分を多く飲むようになるのです。