骨の強化に関わる健康食品とメディカルダイエット2

骨の強化に作用する成分としては、イソフラボン、ビタミンD、ビタミンKがあげられます。摂取タイミングですが、食後に摂るようにします。
イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た作用がある植物性エストロゲンで、大豆に豊富に含まれる色素成分のフラボノイドの一種です。エストロゲンの減少が骨密度を低下させる原因となることから骨粗鬆症の予防作用があります。イソフラボンには抗酸化作用があり、悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロールの減少によって心筋梗塞や脳梗塞を予防する作用もあります。
ビタミンDは脂溶性ビタミンで、カルシフェロールとも呼ばれています。カルシウムの吸収促進、骨の成長促進、血中カルシウム濃度の調整などの作用があり、太陽のビタミンとも呼ばれます。食事で摂ったビタミンDは小腸から脂肪とともに吸収され、紫外線が皮膚の脂肪に当たると肝臓で活性型ビタミンDに変化します。活性型ビタミンDは小腸からのカルシウムとリンの吸収を高めて、筋肉や骨にカルシウムが吸着されるのを補助します。ビタミンDが不足すると骨の成長が遅れ、骨粗鬆症の危険性が高まります。サプリメントでは、骨強化用の素材に使われますが、通常のビタミンDの製品と活性型ビタミンDの製品があります。
ビタミンKは脂溶性ビタミンで、カルシウムが骨に沈着するときに必要なタンパク質を活性化させる働きがあって骨を強化するとともに、血液を凝固させて出血を止める作用があります。食品では、ホウレン草、小松菜、明日葉などの緑色野菜や、納豆やチーズなどの発酵食品に多く含まれます。ビタミンKには、緑黄色野菜に含まれるビタミンK₁と、納豆などの発酵食品に含まれるビタミンK₂があります。サプリメントでは、骨強化用の食品の材料に使われています。ビタミンK₁が含まれているサプリメント素材にはクロレラ、青汁があります。