65歳を過ぎたら自由に食べるのが長生きの秘訣

健康セミナーのQ&Aコーナーで、「早く65歳になりたい」と話していた男性がいました。私たちも同じ考えだったので、その意見には賛成しましたが、どうしてなのかを聞いてみて、私たちと観点が少し違っていることがわかりました。発言をした男性は年金をもらって好きなものを食べたいという経済的な観点でしたが、私たちは金銭的なこととは無関係に65歳を過ぎたら自由に食べるように生活を変えられるということを言っています。
自由に食べたら生活習慣病のリスクが高まるというのは一般的な考えで、それまでも自由に食べて血圧、血糖値、中性脂肪値のどれか、もしくは複数の項目が高い状態の人が、その検査数値を高めることを続けてよいという話ではありません。検査数値に問題がないか、診断基準を超えていたとしても自分で元に戻れる状態であることが条件となります。
65歳の段階で血圧、血糖値、中性脂肪値の一つも引っかかっていない人は3人に1人だと言われています。頑張った生活のおかげで、もしくは運よく診断基準を超えずに過ごして来れた人は、65歳を過ぎても腹八分目の食生活を送っていると、消化・吸収が低下して、代謝も低下しているので、栄養不足、エネルギー不足に陥ることにもなります。通常の量よりも多く食べ過ぎてはいけないものの、通常の量の範囲なら我慢をせずに食べてもよい、というよりも食べたほうがよいということを提案しています。
動物試験の結果を、すべて信じることはないのですが、これは信じたいというマウスの試験結果があります。制限なしで生涯にわたって(といっても2年間)自由に食べさせたA、ずっと腹八分目を続けさせたB、途中まで制限なしで1年後に腹八分目にしたC、腹八分目から1年後に自由に食べさせたDで比較したところ、一番長生きだったのはDのマウスでした。
頑張って健康を維持した人は65歳を過ぎたら自由に食べて、もしも太ってきたとしたら運動する時間を増やして、余分なエネルギー源を代謝によってエネルギーにして、これを活動のパワーにしていくことです。そのためには代謝促進成分のヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10が必要です。どのヒトケミカルも20歳をピークに減少し続け、その不足が代謝の低下を引き起こしているので、積極的に補うべきです。
α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10については、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。