75歳以上の運動に適したインターバルウォーキング

高齢者が今のところ65歳以上とされていますが、年金の支給も含めて高齢者の年齢を上げようという議論が行われています。高齢者の年齢を上げることについては、日本老年学会と日本老年医学会が高齢者が以前に比べて身体的に若くなっているということで、65歳から75歳にするべきだという提言をしています。これを受けてのことなのか、定時的な配慮があるのかの議論は別にして、高齢者が若くなっているのは事実で、65歳で高齢者扱いされたくないという人は増えています。
提言では65〜74歳は准高齢者として、75歳以上を支える側になってほしいというという願いが込められています。75歳というのは実に微妙な年齢で、健康寿命との関係から見ていくと、自由に行動ができる健康年齢は2018年の発表では男性では72.14歳、平均寿命は81.09歳と、その差は8.95歳となっています。平均して9年近くも自由に行動ができない身体状況となっているわけです。女性の健康寿命は74.79歳、平均寿命は87.26歳で、その差は12.47歳にもなっています。
新たに高齢者とされる(かもしれない)75歳と比べると、男性は2.86年も前に健康寿命は終わってしまうことになります。女性は0.21歳で、健康寿命は高齢者の年齢とほぼ同じになっています。あくまで平均的な話ですが、男性は、支えるはずの准高齢者(65〜74歳)のうちに健康寿命が終わって、支えられる側になってしまうということになります。
となると、健康寿命を延ばすように、運動をする習慣を社会的に広めておかないと、高齢者の年齢が75歳に引き上げられたときには対応できないことになってしまいます。運動を始める時期も少なくとも70歳前には始めないと間に合わなくなります。その運動も無理なく続けられながらも、筋力をつけて、持久力もつけられるようなものが相応しいということで、日本メディカルダイエット支援機構では65歳以上の方には、速歩と普通歩行を交互に繰り返すインターバルウォーキングをすすめています。スポーツの準備段階でもインターバルウォーキングを活用してもらい、楽しみながら筋力と持久力を高める方法としても紹介しています。そして、そのサポートとしてヒトケミカル(α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10)の活用もすすめています。これらの代謝成分については、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。