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理想実現のための代謝促進21 消化能力を高めるエネルギー代謝

年齢を重ねていくと消化液が分泌されにくくなり、中でも脂肪の分解に時間がかかるようになります。そのために高齢者では肉が食べられなくなる、多くは食べられないということが起こるようになります。 高齢者は血管を丈夫に保つために、たんぱく質の摂取がすすめられ、動物性のたんぱく源として肉が推奨されるようになりました。しかし、脂肪が多く含まれるために肉が多くは食べられないということでは、健康の維持にも支障


発達栄養104 感覚過敏で外食ができない

発達障害がある人の中には、他人と一緒に食べられないということもみられます。 食事をすることはコミュニケーションにも大切で、一緒に食べることによって、よい交流をしていこうという思いを抱く人がいる一方で、食べるところを見られるのは恥ずかしいこと、そんな姿は見せたくないという感覚の人もいます。 発達障害があると、食べることに困難さがあり、そんな困難な状態を克服しようと頑張っている姿、苦労して


Age free岡山9 歩いて健康度を高める

岡山県は晴れの国であり、都市部は平らな土地が多く、周辺地域は自然が豊かであるという歩くためには絶好の条件が備わっています。 ウォーキングの目標歩数は、かつては1日に1万歩と言われました。前回の東京オリンピックの年(1964年)に歩け歩けの会(日本ウオーキング協会の前身)が設立され、翌年に日本初の歩数計である万歩メーターが開発され、1日1万歩運動が始まりました。 その当時の1日の歩数は平


発達障害支援8 グレーゾーンの考え方

発達障害ではグレーゾーンという言葉が使われることが多いのですが、これは正式な診断名ではありません。グレーゾーンは生活習慣病でも使われている用語で、この場合は診断域に達していないもののリスクが高い境界域を指していて、予備群とも呼ばれています。 これに対して発達障害のグレーゾーンは、専門家によって発達障害の可能性を指摘されたものの、すべての診断基準を満たしていないことから確定的な診断ができない状


サプリ概論256 機能性表示食品の事後チェックの透明性8

(5)体験談 購入者による体験談は、医師や専門家等の推奨と同様に一般消費者の商品選択に大きな影響を与える表示要素の一つです。体験談において機能性表示食品の効果に言及されている場合、一般消費者は機能性表示食品の効果を表すものと認識することとなります。 このため、断定的な表現を用いて効果を保証するかのような表現を用いたり、治療や投薬等の医療が必要でないかのような表現を用いたりするなど、体験談の


2023/5/24 健康づくりの千手観音のつもりではなくて

「千手観音を目指すつもりか」と健康づくりの活動を一緒にしている方に言われたことがあります。その方は栄養面の活動をされていて、私が経験してきた臨床栄養の世界を一般の栄養指導にも活かしたいという意向なのですが、私はサプリメントにも運動にも休養にも癒しの世界にも手を広げていて、「そんな千手観音のようなことをしていたら一つの活動が疎かになる」ということを言いたかったようです。 千手観音は、名前とは違


健康食品 敵か味方か38 L‐カルニチンを優先させる理由

エネルギー代謝を高めるために必要な代謝促進成分はコエンザイムQ10、L‐カルニチン、α‐リポ酸があります。これらに共通しているのは体内で合成される成分で、不足するとエネルギー代謝が低下すること、それを補うために医薬品の成分となっていること、2000年代に入って食品の成分としても使用が許可されたこと、健康食品の成分として使用されていることです。 もう一つ共通しているのは体内で合成されているもの


身体年齢5 多くのエネルギーを作り出す酵素

年齢を重ねると代謝が低下するのは、運動をしても筋肉が増えにくくなることが大きな理由としてあげられますが、それだけではありません。筋肉に限らず、全身の細胞が正常に働くためには、細胞の中で生化学反応を起こす酵素が必要になります。 酵素はタンパク質で作られていて、その材料となるのはアミノ酸です。アミノ酸は食品のたんぱく質を構成する成分で、消化液で分解されてアミノ酸として小腸から吸収されます。このア


Medical Diet177 代謝を高める食物酵素の役割

全身の細胞の中で生化学反応を起こすために使われる代謝酵素は、消化酵素を節約することによって増やすことができる、つまり全身の代謝を高めることができる、ということを前回は説明しました。 消化酵素を減らすためには、しっかりと噛んで唾液を多く分泌させることが大切だという話をしましたが、それだけでは消化には充分ではありません。消化液の分泌量は歴史的に食べてきたものが影響をしていて、消化されやすい食品を


健康食品の法規制38 素材の等級の違い

健康食品は、同じ種類の素材が同じだけ使われていれば、同じ効果があるということを原則としています。機能性表示食品の場合には、すでに機能性が論文によって消費者庁に届け出されているものと同じ素材を同じだけ使ったものは、同じ機能を表示できるという制度になっています。 新たに健康食品を開発するときには、その考えに基づいて内容が決定されることがほとんどですが、そうとは限らないのが天然物から抽出した素材を