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Age free岡山12 歩く健康づくりの参加者を増やす

この連載コラムの10回目に「1歩の経済的価値」との題で、何人が何歩を歩くと、どれだけ医療費が削減できるのかについて実例を紹介しました。1歩の経済的価値を知って、多くの自治体が実施して、成果が発表されてきましたが、徐々に効果が現れにくくなっていくのは、ほとんどの自治体で見られたことです。 結果がよければ、もっと歩く歩数(距離と時間)を増やそうと考えるところですが、ただ歩数を増やせば、好結果が拡


あくまでも噂話115「時代劇の時代考証」

東京にいたときのこと、時代考証を仕事とする人と何度か仕事をしていました。その当時は作家団体の理事を務めていて、“江戸を歩く”という趣味活動をしている作家や編集者もいれば、時代小説の作家と時代考証家の集まりもあって、よく参加していました。当時の私は“酒のペンクラブ”の会員でもあって、江戸時代から続く飲み屋、その伝統を受け継いでいる飲み屋にも詳しかったので、よく集まりに呼ばれていました。 そのと


記念日6月1日〜10日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 6月1日 日本冷凍事業協会が陰暦の6月1日が江戸時代の氷室の日であったことから「氷の日」と制定。日本チューインガム協会が6月1日は歯固めの日として硬いものを食べて健康増進を図る風習があることから「チューインガムの日」と制定。全国鮎養殖漁業組合連合会が鮎の旬が6月であることから「鮎の日」と制定。Jミルクが国連食糧農業機構の世界牛乳の日に合わせて「牛乳


健康食品の法規制40 効果があれば売れるとは限らない

健康食品の販売傾向の推移を見ていくと、新たな素材を使ったものが注目され、販売数も増えやすい傾向があります。新商品の販売実績のデータを見ても、同様の傾向があり、従来の商品ではなく、新たな商品、新たな素材を使った商品、有効性が言われている素材を使った商品、そして機能性表示食品が売れ筋商品となっています。 効能効果を期待させるような表示をしていて、実際には期待したような結果が得られなかった人には、


身体年齢12 加齢によるカルシウム吸収率の低下

カルシウムの必要量は年齢によって異なっています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では、1日の推奨量は男性では18〜29歳で800mg、30〜74歳で750mg、75歳以上で700mg、女性では18〜74歳で650mg、75歳以上で600mgとなっています。 この摂取量は吸収率が関係しています。18〜74歳の女性は650mgとされていますが、この年代は1日に190〜200m


エネルギー代謝73 エネルギー物質はエネルギーではない

細胞の中のミトコンドリアはエネルギー産生の小器官で、一つずつは小さな存在ですが、数が多くて、細胞によって差は大きいものの、200〜2000個ものミトコンドリアが存在しています。全身の細胞のミトコンドリアの重量を合わせると、全体重の10%にもなります。それくらい重要な器官であり、エネルギーが多く作り出されないと正常な働きができないことになります。 ミトコンドリアでエネルギーを作り出すのはTCA


身体年齢11 骨密度の加齢推移

骨密度の低下というと高齢者に特有の状態と思われがちですが、それは骨粗鬆症の状態のことであって、骨密度の低下は40代半ばを過ぎると始まっています。骨密度のピークは20歳前後とされています。そこから40代半ばまでは横ばい状態ですが、それを過ぎると低下が進むようになります。 骨密度はカルシウムの摂取と吸収に関わっていて、男性と女性を比較すると男性のほうが骨密度は高くなっています。これは活動量や骨へ


大人気なのに人気がない?

同じ漢字なのに読み方も意味も違っているのは異音異議語と言います。どちらの読み方をするのかは周囲の文字を見ればわかるはずですが、そこに気づかず、頓珍漢(とんちんかん)な状況になってしまうこともあります。 “大人気”と書いたら、「だいにんき」と読むことが多いかと思いますが、「おとなげ」とも読みます。前者(だいにんき)は、たいへん評判がよくて、好まれる状態を指しています。後者(おとなげ)のほうは、


身体年齢10 代謝促進成分の加齢推移

全身の細胞のエネルギー代謝を高めて、身体年齢を若くするためには、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の摂取、エネルギー産生を高めるビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)だけではなく、さらに代謝促進成分も必要となります。 代謝促進成分として特に重要とされるのはL‐カルニチン、α‐リポ酸、コエンザイムQ10です。L‐カルニチンは脂肪酸をエネルギー産生器官のミト


発達栄養105 早食いの本当の理由

子どもが早食いをするのは、早く食事を終えて勉強をしたい(これは少ない?)、遊びに行きたいということが理由となっていることもありますが、他に食事を早く済ませたいという感情があって、これは発達障害がある子どもに多く見られます。 その理由として、食事の大切さが理解できていない、ゆっくりと食べる意味がわかっていない、ということがあげられることが多いのですが、食事そのものが楽しくないという理由もあげら