最新情報

エネルギー代謝110 エネルギー代謝の前半と後半

エネルギー代謝というと、エネルギー源(糖質、脂質、代謝)を材料として体内でエネルギーを作り出すことを一般に指していますが、それはエネルギー代謝の前半で、生理学の世界では「異化」と呼ばれています。 エネルギー代謝は全身の細胞の中にあるミトコンドリアという小器官で行われています。ミトコンドリアで作り出されたエネルギーは、その細胞の中でしか使われないという特徴があります。電気のように他のところに流


健康情報70 2型糖尿病への集約的治療による歯周病の改善

糖尿病は我が国で1000万人が発症していると言われており、その治療にはチームとして様々な医学的管理に取り組む必要があります。糖尿病の発症や進行と歯周炎が相互に関わりがあることは多くの科学的根拠によって示されており、歯科治療もその完治の一部を構成しています。 近年では、2型糖尿病をもつ患者への歯周病の治療によって、血糖値が改善する効果が実証されています。しかし、逆向きに糖尿病の治療が歯周炎を改


3月29日の記念日

「みんつくの日」みんなでつくる財団おかやまが、みん(3)つく(29)の語呂合わせで制定。 「サニクリーンの日」サニクリーンが、サ(3)ニク(29)リーンの語呂合わせで制定。 「筋肉を考える日」森永製菓が29(肉)日が金曜日になる日を制定。 毎月29日:「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策


Diet Cure9 THP運動からの発想

厚生省と労働省が統合されて厚生労働省が発足したのは2001年のことで、厚生労働省の英語表記は「Ministry of Health,Labour and Welfare」となりました。この名称には健康に(Health)、働き(Labour)、安心して生活を送る(Welfare)との厚生労働行政の考え方が示されています。 統合しての取り組みは厚生労働省となってから始まったわけではなく、1988


健康情報69 日本人における斜視の有病率

斜視に関する疫学調査は、限定的な集団、年齢層、人種で行われており、国全体の調査などはされていないため、全体像がつかめていませんでした。 日本は国民皆保険制度を採用しており、ほぼ全人口をカバーしています。厚生労働省からレセプト情報・特定健診等情報データベースが提供されるようになり、日本全体の疫学調査が可能となりました。 斜視は両眼の視線がずれている疾患です。複視が生じたり、遠近感がつかめ


3月28日の記念日

「八幡浜ちゃんぽん記念日」愛媛県八幡浜市が八幡浜ちゃんぽんの普及を目的に2000年3月28日に八幡浜市と保内町が合併したことから制定。 「グリーンツーリズムの日」日本のグリーンツーリズムの発祥とされる大分県安心院町グリーンツーリズム研究会が1996年3月28日に実施したことから制定。 「三ツ矢サイダーの日」アサヒ飲料がミ(3)ツ(2)ヤ(8)の語呂合わせで制定。 「ナッツのミツヤ


健康流通:概論10 健康は売っていない

日本健康スポーツ連盟で理事を務めていたときのこと、広報活動の一環で健康スポーツとは何かと意味合いを考えて英語表記を見ていたら「Health&Sports」と書かれていました。HealthとSportsの間に&が入っていて、健康とスポーツの団体であることに初めて気づきました。 スポーツは運動競技の総称であって、スポーツをやっていると言われたら、何をしているのか聞かないといけないことになります。


健康流通:概論9 「私が証拠」は通用しない

有益な情報を伝えるときに、口にしてはいけないこととして言われ続けてきたことがあります。それは「私が証拠」という言葉で、この他にも「私を見習えばよい」「私が言う通りにすればよい」というのも同様に扱われています。 中でも健康づくりの情報を伝えるときには、“絶対に”と前に別の言葉がつけられるほど、「私が証拠」と言うことは禁じられるのですが、なぜか健康に関わることに限って、「自分の言う通りにすればよ


健康流通:概論8 商品と情報のセット

マルチメディアと呼ばれる商品形態があります。マルチメディアは、マルチ(複合的)なメディアということで、複数の種類のコンテンツや情報を一つにまとめて取り扱うことを指しています。 さまざまな形態がある中で、出版の世界では書籍とCD、DVDなどを組み合わせて、文字と音楽や映像を楽しめるものとして進んできました。書籍では伝えきれないことにプラスされるということで今でも発行は続いています。 ここ


健康情報68 不健康な生活習慣とイライラや登校拒否感情の関係

長時間のメディア利用について、富山大学学術研究部医学系健康政策学講座の研究グループは、富山県内の小学生を対象とした研究から長時間(平日に3時間以上)の利用の分析を行い、個人だけでなく地域(学校区)との関係に関する新たな知見を得て、発表しました。 これは2018年の4〜6年生の小学生1万3413名を対象にメディアの利用時間と生活習慣、健康、家庭環境などのデータについて調査したものです。富山県内