最新情報

偽る脳力2 実践としての原稿執筆

現状がよい状態であるほど、それが継続することを望むのは人間としては当たり前のことで、悪いことが起こらないことを前提として仕事をするのも、また当然のことと言えます。それが今の時代には通じないことはコロナ禍を経験して多くの人が気づいているはずなのに、以前と同じようになりたい、以前と同じよい思いをしたいという感覚が優って、同じことを繰り返すのも、あらゆる場面で目にすることです。 「危機管理意識が不


偽る脳力1 優れた調整“脳力”

人間の脳には優れた調整能力が備わっています。 環境の変化に合わせて、脈拍や血圧、呼吸、体温などを変化させているのは、自律神経の働きによるものです。それは意識して調整できるものではなく、無意識のうちに、さまざまな脳のメカニズムが動員されて身体を働かせ、そのことが脳の働きにも影響を与えています。 自律神経は、自ら律する神経と書くように、自分の意思ではコントロールできないものなので、環境によ


健康情報93 認知症におけるアドバンス・ケア・プランニングの推進に向けた国際提言

認知症の人が意思決定能力を持っているうちに、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を始めることが国際的に推奨されています。ACPは将来の医学的治療とケアについて家族や医療従事者と話し合い、その人なりの目標や選好を見出すためのプロセスです。 東北大学大学院医学系研究科精神看護学分野、ライデン大学医学部の研究チームは、認知症ACPのガイドライン策定を目的として、2021年9月から2022年6月


4月19日の記念日

「良いきゅうりの日」JAあいち経済連西三河冬春きゅうり部会が良(4)い(1)きゅう(9)りの語呂合わせで制定。 「食育の日」三基商事が食(4)育(19)の語呂合わせで制定。 「みんなの保育の日」子ども法人キッズカラー(東京都品川区)が保(フォー=4)、育(19)の語呂合わせで制定。 毎月19日:「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング


Supplement Design9 サプリメントと医薬品の飲み合わせ

サプリメント・健康食品は、素材同士の組み合わせによって、有効性が高まることがあれば、逆に危険となる場合もあります。このようなことが起こるようになったのは、サプリメント・健康食品の研究が大きく進んだことと関係しています。 以前には、サプリメント素材などを多めに摂っても医薬品と一緒に摂ったからといって「医薬品と医薬品」の組み合わせによる副作用のような組み合わせによる健康被害は起こりにくいとの認識


健康情報92 音楽が及ぼす身体感覚と感情のつながりの解明

音楽は人類の歴史を通じて、さまざまな文化や世代に影響を与えてきました。特に音楽を聴くと、身体が動いたり、楽しさや悲しさ、懐古のような、さまざまな感情を引き起こすことがわかっています。 これまでの研究により、音楽が聴覚系のみならず、心拍変化や鳥肌などの身体感覚や内受容感覚を引き起こすことが示されてきました。視覚や聴覚などを介して外部刺激を知覚する外受容感覚に対して、内受容感覚は呼吸、心臓の鼓動


4月18日の記念日

「よい歯の日」日本歯科医師会が、よ(4)い(1)歯(8)の語呂合わせで制定。 「毛穴の日」ドクターシーラボが良(4)い(1)肌(8)の語呂合わせで制定。 「よいお肌の日」明治が良(4)い(1)肌(8)の語呂合わせで制定。 「夏美容はじめの日」パナソニックが、よ(4)い(1)お肌(8)の語呂合わせで制定。 毎月18日:「防犯の日」(セコム)、「おにぎりの日」(中能登町)


そこが知りたい5 そこまでは知りたくなかった!

「紅麹の機能性表示食品の健康被害」という書き方を、これまでしてきました。これは小林製薬が販売していて、食品衛生法によって回収命令があった3製品のことを指していたのですが、これからは別の表現が必要となりました。 それは小林製薬が消費者庁に対して、8種類の紅麹を材料とした機能性表示食品の撤回届出をしたからです。また、別の会社の製品(小林製薬の紅麹を材料の一部として使っていた食品)も撤回届出をして


忘れる脳力10 偽る脳力から忘れる脳力への踏み出し

「忘れる脳力」の連載コラムは、100日間にわたって書き続けた100本のコラム「偽る脳力」の続きとして始めたものです。 「偽る脳力」は単なるコラムというよりも、自分が経験してきたこと、その経験から考えたことの軌跡を文章にしたもので、わずか10人にだけ100本を見てもらいました。 (実際に、どこまでの本数を見てもらえたのかは確認していませんが) 「偽る脳力」は他人から騙されたことの記録で


健康情報91 混合食は栄養とカーボンフットプリントのバランスをよくする

食品システムの持続可能性に関する先行研究は不足しており、特に現代社会において、世界人口の増加と都市化の加速によって食品需要が増大し、持続可能な食生活選択にトレードオフが生じていることの理解は重要です。 国連食糧農業機関(FAO)は、2050年までに世界人口は91億人に達し、食品生産を70%増加させる必要があると予測しています。 東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻と未来ビジョン