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これって聞き間違い? 4「なぜだ!」

大手出版社でゴーストライターとして手がけた150冊のうち、本文の初めを「  」(鉤括弧)の言葉から始めたのは、社風を研究した書籍の1冊だけです。異例とも言える書き出しですが、それだけインパクトを与えられる言葉で、「なぜだ!」と発したのは大手老舗デパートの社長が、取締役会で辞任を求められたときに初めて口にしたことです。 「なぜだ!」は、パフォーマンスでも自分の身を守るためでもなく、なぜ辞任を求


健康食品 敵か味方か65 期待と効果の差

健康食品に効果があるのか、それとも効果がないのかは、有効成分の機能性、質、量によって決まってくるというのが一般的な感覚ですが、そればかりで決まるとは限りません。使用する人の感覚や期待感も大きく影響しています。 その感覚や期待感はダイエットと同じようなところがあって、的確な方法を実施して体脂肪が減って、体重も下がってきても、目的としているのは見た目のスタイルという人にとっては、まったく効果がな


エネルギー代謝95 中性脂肪対策の運動

血液検査によって中性脂肪値が高いことが確認されると、運動がすすめられます。どのような運動をすればよいのかということは、医療機関によって伝え方が違っています。医師が概略を話して終わることもあり、中には「歩くようにしてください」と言われるだけということもあります。 医師が概略を話した後に、運動の専門家である理学療法士や健康運動指導士がいるリハビリの担当部門に回されることがあります。リハビリなどで


身体年齢54 血液ドロドロの原因

血液をドロドロにして動脈硬化の原因となるのは脂肪で、脂肪が多く含まれている食品(特に肉類)を多く食べることに注意を呼びかけるとともに、血液をサラサラにする成分を摂ることが身体年齢を若く保つために必要だと言われます。 血液をサラサラにするには、ビタミンCが豊富な野菜や果物、不飽和脂肪酸が多い魚(特に青背魚)、血栓を溶解する作用があるビタミンKが豊富に含まれる納豆を食べることが進められます。さら


噛む噛むeverybody37 たんぱく質の摂取低下は入れ歯で抑えられる

高齢者は食事によるたんぱく質の摂取が減りやすく、これが筋肉量の低下につながっています。筋肉量の低下は、フレイルやサルコペニアといった高齢者に多い身体リスクを高めることになります。 フレイルは、病気ではないものの年齢とともに筋力や心身の活力が低下して、健康と要介護の間の虚弱な状態を指しています。サルコペニアは、加齢によって筋肉量の減少、筋力の低下が起こることを指しています。 歯の数が20


Age free岡山49 体質に合わせた健康づくり

健康づくりの方法は、さまざまな研究が進められています。その中には海外での研究成果を、そのまま導入して実施しているものもあれば、日本で生まれたもの、日本人のためのアレンジを行ったものがあります。 日本で生まれたものであれば日本人に適したものであるのかというと、そうとは限らないというのが実際のところです。これについては個々の食事や運動、リラクゼーションなどの方法を分析して紹介していく必要があるの


発達栄養127 グレーゾーンの食事

発達障害のグレーゾーンは正式の診断名ではなくて、診断基準を満たしていないが、発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害など)と同様のことが起こっている場合に指摘されます。 発達障害の診断は、問診(子どもと保護者の面接)、行動観察を行い、必要に応じて心理検査、発達検査、知能検査、併発しやすい障害や病気の検査が行われます。 診断基準に達していないのが1〜2つだけなら、それほどの


肌とストレス22 ターンオーバーを整える入眠法

細胞の新陳代謝に大きな影響を与えているものとして成長ホルモンがあげられます。成長ホルモンは、その名のとおり身体を成長させるために必要なホルモンですが、影響を与えているのは筋肉や骨、内臓などの成長だけではありません。皮膚を含めた全身の細胞の新陳代謝にも影響を与えます。 成長ホルモンの分泌は年齢によって大きく変化していきます。思春期は成長ホルモンが多いことが知られていますが、思春期でも時期によっ


肌とストレス21 ターンオーバーを整えるスキンケア

ストレスが原因の肌荒れは皮膚の新陳代謝のリズムのターンオーバーを乱します。皮膚は表皮、真皮、皮下組織によって構成されていて、ターンオーバーが目に見えてわかるのは表皮の変化です。 表皮は4層に分かれていて、外側から角層(角質層)、顆粒層、有棘層、基底層となっています。ターンオーバーの始まりは基底層で作られる基底細胞で、基底細胞が細胞分裂を起こして角質細胞となります。この角質細胞が徐々に押し上げ


治検9 太っているだけで動脈硬化のリスク

太っていても、今が健康であれば特に問題はない、とされた時代もありました。 ところが、日本内科学会、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓学会、日本血栓止血学会が共同して呼びかけたメタボリックシンドロームによって、世の中の見方が大きく変化しました。 それは2008年のことで、これを受けて厚生労働省による特定健診・特定保健指導が始まりました