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脂肪は体内で燃焼しているのか

運動をすると「体内で脂肪が燃焼する」という表現がよくされます。私たちも代謝の仕組みを説明するときに、できるだけ簡単に、イメージしやすいように伝えようとして“燃焼”という言葉をつかうことがあります。しかし、実際には体内で燃焼するようなことはありません。 以前に“燃焼系”と名付けたアミノ酸飲料が盛んにPRされていました。脂肪は燃焼するものではないという常識があるものの、その常識を超えた研究成果があっ


75歳以上の医療費が2倍になる日

一生涯に使われる生涯医療費は2700万円にもなっています。そのうちの半分は70歳以上で使われていて、平均寿命が80歳を超えたばかりの男性は、わずか10年の間に1350万円もの医療費を使っていることになります。1年間に135万円となり、このうち健康保険の自己負担の分が個人の懐から出ているわけです。私たちが日本人の体質と長寿社会について述べるときに、よく使っている厚生労働省のデータで、これはメディアに


太っていると骨が丈夫になるのか

太っているとよいことはない、というのが一般的な印象です。そのことに異論はないのですが、すべてがよくないのかというと、そうではありません。太っていることでよいことは少なからずあって、その一番は免疫の向上です。太っていると生き残りやすく、病気に負けにくいといわれます。もう一つは骨の強化です。骨は運動的な刺激を受けることによって、骨密度を高める作用がある増骨細胞の働きが盛んになっていきます。増骨細胞は骨


女性の手作り料理が家族の健康を守っている

手作り料理の重要性を日本メディカルダイエット支援機構の理事長が語ったときのこと、セミナー会場に来ていた雑誌記者が「足では料理を作らないから」と妙な反応をしていたことを思い出しました。なぜ思い出したのかというと、女性が手で作るから健康によいという話を受けて、足で作っても同じように身体によいのか、という質問があったからです。 実際に足で料理を作るような人はいなくて、あえて言うなら、うどん作りとして足


なぜ糖尿病患者は急増しているのか

今から20年前のこと。糖尿病患者と、その予備群を合わせると500万人と推定され、今後も増え続けると警鐘を鳴らしたものです。それが今では糖尿病患者が約1000万人、予備群が1000万人と推定され、合計で2000万人と、4倍にもなっています。わずか20年の間に、です。これは厚生労働省の国民健康・栄養調査の結果で、この調査は成人を対象にしているので約1億人に対する2000万人で、つまり5人に1人が糖尿病


レプチン抵抗性って、要するに何?

前回の最新情報を読んで、レプチン抵抗性について、もう少し詳しくしてほしいという連絡が相次ぎました。もう少しどころか詳細情報を求めてきた雑誌記者がいたのですが、これは難しすぎる話になるので個別の対応をさせてもらい、ここではほんのエッセンスにすることにします。 遺伝子タイプによって、レプチンが分泌されていてもレプチンが効きにくい人がいます。レプチンは脂肪細胞から分泌されるもので、食事量が多くなって脂


体重は自然と調整されるようになっているのか

「食事を食べすぎて体脂肪が増えたとしても、そのあとは自然と体脂肪が減っていくようになっているので、我慢をして食事制限をしなくていい」と嬉しいことを言う医師がいます。そんな発言になる理由を知っているだけに、もっと詳しく言ってほしい、「ただし」という注意点も言ってほしいと思って聞いているのは私たちだけではありません。 体脂肪が増えると脂肪細胞の中からレプチンというホルモンが分泌されます。レプチンは脳


肥満の原因は遺伝子か生活環境か

太っているのは本人の自己管理能力が低いためだと言われてきました。ダイエット成功は自己管理の賜物と考えられてきただけに、ダイエットの指導者が太っていたら、こんな人の言うことは信じられない、やせることなんてできないと思われて、指導をまともに聞いてくれないどころか、指導を受けに来てもくれないという状況にもなります。 このような反応が多かったのは、太る原因が生活環境のためだと思われていたからです。しかし


消費者は会社の味方か敵か

商品を販売している会社にとって消費者は大事な存在で、敵か味方かという分類をしたら、間違いなく味方です。味方になれば、どんどんと味方を増やしてくれるもので、このことについてメディア関係者とのミーティングで話題にのぼったときに、「まるで善玉菌と日和見菌みたいだ」と話をさせてもらいました。善玉菌も日和見菌も腸内細菌のグループです。この他に悪玉菌があるというのは普通に知られたことです。日和見菌というのは、


日本人のインスリン分泌が少ないのは体質か

日本人はインスリンの分泌量が少ないと紹介しましたが、では、なぜなのかという疑問は当然のように湧いてきます。インスリンに脂肪を蓄積される働きがあるということは、脂肪を多く摂る生活をしていると、それを脂肪細胞の中に蓄積させる働きも高まっていきます。欧米人の現代文明はヨーロッパではイギリス、ドイツ、フランスで開けてきましたが、この寒い地域で生き延びるためには動物性脂肪は必要で、どんどんと脂肪を溜め込める