最新情報

発達障害支援23 地域性とコミュニケーション

発達障害がある子どもは、言葉で伝えられたことの意味を文字面(もじづら)そのままで捉えてしまうところがあります。言葉の裏に本音が秘められていたり、比喩として言われても、それに気づくことなく、行動することがあります。 特に自閉症スペクトラム障害で多く見られることですが、やってほしいことを言い続けてもやってくれないことに業を煮やして、「もうやらなくていい」と言ったとします。これは間違いなく「やって


発達栄養117 おいしいフルーツから考える睡眠の重要性

フルーツが育つ条件は日照時間の長さだとされていますが、おいしいフルーツになるための気象条件があります。それは昼が暖かく、夜から早朝は寒いという温度差です。フルーツに限らず植物は可視光線を浴びて光合成が行われています。 光合成は光エネルギーを化学エネルギーに変換して、有機物を作り出す反応を指しています。光合成によって作り出されたエネルギーは、日光が当たっているときには増えていくものの、日が沈ん


健康デザイン16 栄養と運動への医師の関わり

医療機関では医師の指示のもとに栄養指導、運動指導が実施されます。栄養も運動も健康づくりの基本となるだけに、健康デザインの重要なパーツとなっています。身体と疾病の専門家である医師への期待は大きなものがあるのは間違いがないことですが、実際の知識となると個人差があります。 医療機関では栄養指導は医師が実施することは、ほとんどありません。それは医師が行っても保険点数がつかないからで、保険点数がつくの


健康食品 敵か味方か53 もっちりは肌か商品の性状か

健康的な肌、若々しい肌を表現する言葉としては、もっちり、ふっくら、もちもち、プルプル、しっとりなどがあります。この言葉を健康食品の名称や説明に使うと、いかにも効能効果を述べている印象となって、すぐに取り締まられないとしても効能効果を標榜する表現ということで規制する側に目をつけられやすくなります。 ところが、商品の性状や原材料の性状が肌の状態を表現する言葉と同様のものだと、あまり気を使うことな


サプリ概論269 子どもの成長とサプリメント

食事で充分な栄養摂取ができない人が用いる栄養補給の手段であるサプリメントは、健康食品の分類では「栄養機能食品」とされていて、ビタミン、ミネラル、脂肪酸が一定量含まれているものは表示をして販売することができます。 そのため、食事で摂取している栄養素の量がわかれば、不足している量もわかり、どれだけ栄養機能食品を取ればよいかがわかります。しかし、多くの人が、このような流れで選択して摂取量を決めてい


2023/8/2 倫理指導への期待

倫理法人会のモーニングセミナーに参加させてもらってから、アドバイスの言葉を受けることが多くなっています。その多くは加入している単会か同じ地域の単会の会員ですが、「小さなことでも長くコツコツと続けること」と何人かに言われました。仕事を成功させるために必要なことであるのに、なかなか続けられないというのは多くの人が経験していることです。 コツコツと続けてきたことはあるかと問われて、2010年4月か


Age free岡山32 平均寿命が2年連続でマイナスになった

厚生労働省から令和5年7月28日に「令和4年簡易生命表」が発表されました。簡易生命表というのは、各年齢の人が、あと何年生きられるかを示した平均余命の推定値で、一般に平均年齢と呼ばれているのは0歳児の平均余命です。 0歳児が何歳まで生きられるかという推定は、今と同じ社会状況(経済状況や環境状況、医療状況など)が続いたとして計算されています。 これまでは、日本人の0歳児の平均余命(つまり平


吟醸酒が大吟醸酒に迫っている理由

吟醸酒を好んで飲んでいるのは普通酒では飽き足らないものの、大吟醸酒には手が出ないからと言われた時代がありました。大吟醸酒は酒米の精米歩合が50%以下で、酒米の中心部の糖質だけを残して、たんぱく質が含まれる外側を完全に削り落としてしまうので、米本来の味が失われるといった考え方があり、精米歩合が60%以下の吟醸酒が好みと言う人もいました。 自分自身もそんな感覚の一人でしたが、今では吟醸酒も中心部


Medical Diet190 2日間で食事量を調整すればよいのか

太る、やせるという体脂肪の増減をエネルギーの出し入れで考えると、食べ過ぎた日があれば、翌日は食事量を減らして、2日間の食事量で調整すればよいという考えは正しいことになるかもしれません。 しかし、エネルギーの体内への蓄積ということから見ていくと、2日に1回であっても食べ過ぎるような生活習慣は避けるべきこととなります。それは人間の身体は飢餓状態に耐えられるように作られてきて、今のような“いつでも


噛む噛むeverybody20 学齢期のう蝕予防の効果

厚生労働省の「健康日本21」では、歯・口腔の健康について目標を定めて健康づくりを推進しています。その現状と目標から歯の喪失の防止について学齢期のう蝕(むし歯)防止の効果を紹介します。 1)フッ化物配合歯磨剤の使用 フッ化物配合歯磨剤のう蝕抑制効果については多数の研究が行われ、非配合歯磨剤との比較において20〜40%のう蝕抑制率とされています。フッ化物配合歯磨剤は個人の選択により、個人または