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エネルギー代謝86 筋肉運動で作られるエネルギーの行方

筋肉の細胞にはエネルギーを作り出す器官のミトコンドリアが多くあるため、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を取り込んで、エネルギー化させることができます。エネルギーを作り出すときには酸素が多く必要になるので、運動をして筋肉を動かすと筋肉細胞の中に酸素が取り込まれて、多くのエネルギーを作り出すことができます。 そのエネルギーが全身のエネルギーになって、全身の働きがよくなることを期待する人も多


噛む噛むeverybody23 噛んで飲み込むための“ハビリテーション”

偏食は多くの子どもにみられることですが、単に好き嫌いだけが原因ではありません。偏食には成長過程の味覚の変化の遅れや発達障害の感覚過敏のほか、食物アレルギーが原因となって食べられないものが増えている場合もあります。 また、噛んで飲み込むまでの機能や歯科分野での問題があることもあり、これまでの偏食対策が通じにくい場合も増えてきています。この改善のために、ハビリテーションの手法が重要となる子どもも


発達栄養118 咀嚼が影響する聴覚過敏

発達障害に特徴的に見られる感覚過敏は、味覚、嗅覚、聴覚、触覚、視覚といった五感が鋭く反応するために、さまざまな生活の困難さを生じさせる原因となっています。特に日々の生活の中で直接的に影響を受けるのは食べることに関わることです。 聴覚過敏は、定型発達であれば不快な音であっても耐えられないことはないという音であっても、聴覚を鋭く刺激して逃げ出さなければならない状態にもなります。外からの音であれば


記念日8月11日〜20日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 8月11日 明治が、きのこの山のチョコレート部分を縦に並べると8に、クラッカーの部分を横に並べると11になることから「きのこの山の日」と制定。ワキュウトレーディング(東京都町田市)が日本で初めてマッシュルームの栽培に成功した森本彦三郎の誕生日(1886年8月11日)にちなんで「マッシュルームの日」と制定。毎月11日は「めんの日」(全国製麺協同組合連


2023/8/9 社会的時差ボケと血管の健康

6時から始まる倫理法人会のモーニングセミナーに参加するために、早朝というか深夜の2時に起床しています。4時30分に会長にピックアップしてもらっているのですが、朝のルーティンにはホームページのコラムの更新も含まれているので、どうしても起床から2時間以上は必要です。 会場に到着するのは5時前で、役員の方々の準備を手伝わせてもらい、役員対象の朝礼にも参加させてもらっているので、“早起きは三文の徳”


健康デザイン18 発達障害対策としての健康デザイン

発達障害は医師の診察を受けて、その有無や状態が診断されます。そして、診断に合わせた改善への取り組みが指示されます。それを受けて発達障害児支援施設では運動や食事への対応が行われます。 発達障害児支援施設は児童発達支援施設(未就学)と放課後等デイサービス(就学以降)があり、その内容もレベルも大きく異なっています。 私(小林正人)は岡山に移住してから発達障害児の支援に関わってきましたが、叔父


発達障害支援24 朝食による栄養支援

発達障害児の改善のために栄養摂取の重要性を伝えても、指導どおりの食事にすることができないことは少なくありません。中でも、なかなか改善が進まないのは朝食の摂取です。朝食で摂る糖質は、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を摂取するために欠かせないものであることを伝え、さらに脳の中でブドウ糖が充分に保持されるのは15時間ほどなので、朝食を抜くとブドウ糖不足になるということを伝えても、さまざまな問題から実


サプリ概論270 機能性表示食品はジェネリックと同じか

機能性表示食品は機能性が認められた素材を使っている食品ですが、その存在はジェネリック医薬品のようなものだと言われることがあります。先にジェネリック医薬品のほうから紹介しておくと、医薬品には先発品とジェネリックがあります。 ジェネリック医薬品は、新薬を開発・製造する大手製薬メーカーの医薬品の先発品特許が切れたあとに、同じ有効成分が同じだけ使われた後発品メーカーによって製造された医薬品を指してい


Age free岡山34 歩けばもっと元気になれる

ウォーキングはスポーツなのか、という議論は常にあるのですが、岡山県スポーツ振興計画の目標数値には、スポーツの実施率などの他に1日の歩数も掲げられています。歩くことはスポーツの体力づくりの基本とも言えるもので、1日の歩数の変遷を見ると、歩数の変化が岡山県民の健康度を高め、スポーツを盛んにしている裏付けともなっていることが見えてきます。 岡山県の女性は平均寿命が日本一になり、男性は初めて10位と


健康食品 敵か味方か54 機能性と効能効果は違う

健康食品は医薬品的な効能効果を表示して販売することが禁止されています。機能性表示食品や特定保健用食品であっても、表示できるのは機能性であって、美容系の健康食品であればコラーゲンで皮膚の細胞の結びつきを強くすることは言えても、それで肌の弾力がよくなる、若いときと同じような肌になるということは表示することはできません。 コラーゲンは全身のタンパク質の30%ほどを占めている最も多いタンパク質で、主