粒と粉の消化速度の違いを活用

同じエネルギー量のものを食べれば、同じようにエネルギーが身体の中に入ってくると考えられがちです。ほとんどのダイエット関係の書籍などには書かれています。でも、それは本当のことでしょうか。
消化されやすい糖質の場合、ご飯は粒状であるので胃の中で消化液が中まで入って、粉状に分解するまでに時間がかかって、そのために吸収にも時間がかかります。米を粉状にした米粉(ビーフン)や餅では、粉になったものが合わさった状態になっているので、すぐに分解されます。分解されるまでの時間が短いと小腸から吸収されるまでの時間が短くなり、早く血糖値が上昇するようになります。
血糖値は時間をかけて血液中に入ってきたブドウ糖の全体量ではなく、短時間にブドウ糖が多く入ってきたときに急上昇します。一時期に血液中のブドウ糖が増えて、血糖値が大きく上昇するほど、ブドウ糖を筋肉の中でエネルギーにするために筋肉に取り込むインスリンが多く分泌されます。
インスリンには肝臓で脂肪酸を合成して、脂肪酸が組み合わされて作られた中性脂肪を脂肪細胞の中に蓄積させる働きもあるので、粉状のものは太る要因となっています。つまり、パンや麺類も粉から作られているので血糖値は上昇しやすいということです。同じ米でも玄米には食物繊維が多い糠(ぬか)が多く、消化に時間がかかるので血糖値は上昇しにくいわけです。この違いを活かせば、同じだけの量を食べても太りにくくすることができます。玄米食がダイエットに有効、というのは、こういった理由があるからです。
また、食物繊維のサプリメントである難消化性デキストリンや、スーパー難消化デキストリンとも呼ばれるシクロデキストリンを食事に合わせて摂るという方法もあります。

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